リサイクル親父の日記

第124話 お客さんも俺も腰が痛いのねぇ~~リサイクルショップの宿命?

2010/10/24

仙台市宮城野区幸町という場所には、その昔大きな製缶工場があった。
今は大型スーパーができたし、付近には家電量販店などもできている。
時々、出張買取に行くとガラッと街並みの風景が変わったりしている。

そんな地区からもリサイクルショップの買取はあるから、俺は喜んで行く。
というのは、街並みが整然としている方なので、走り易くて駐車し易いから面倒が少ない。
塗装したばかりでペンキの臭いが香るマンションは相当な築年数だった。

大規模修繕を施工したばかりらしくて、エントランスにスロープが不自然にできてる。
部屋に着いたが不在だった、ケータイをかけると間もなく彼が来た。
40代の彼はガッチリしてたが少し腰が曲がり気味に見える。

俺を見て話しかけてきた。
「1人ですか?」、「えぇ、1人ですよ」と答えるが、彼の目は怯えている。
食器棚、ローレンジ台、PC机が引っ越し後の部屋に残っていた。

食器棚は幅が1.5mと電話で言ってたが、現物は1.2mであった。
しかし高さは2mほどあって重量感がある。
上下に分割はできるが、俺一人では運び出せる筈はない。

「実はボク、腰悪いんすよ」と弱々しく言う。
「俺も悪いけど、注意してゆっくり持てば何とかできますので・・」と慰めた。
何故なら、彼の手伝いがないと運べないし、彼は俺が一人だと分かって観念したのだ。

二人で地震防止バンドがビスで10ヶ所以上止まっているのを外したり、それぞれを通路に運んだりした。
腰を垂直に起こして、膝に力を入れて、グ~ッと両手で持ちながら身体全体で持ち上げる。
「ここ古くて、地震があると揺れるんですよ、大きいと怖いくらいでした」

先日、テレビで介護用のロボットを見た。
人を抱えて移動できるのだが、これが完成すると、ヘルパーさんは大助かりすると思えた。
中腰で重い物を持ち上げるには腰に大きな負荷がかかる。

う~ん、俺も介護用ロボット、欲しいっス!!!??