リサイクル親父の日記

第125話 近況報告のハガキが来たぁ~~良かった、安心できたよ

2010/10/25

ご無沙汰しております。XXです。
その節は、大変お世話になり、ありがとうございました。
8月の暑い日に引越しをして2ヶ月がたちました。
今、住んでいる所は静かで夜景がキレイなので、気持がゆったりとしています。
また、8月下旬に仕事が決まり、毎日お弁当作りです。
こちらの生活に大分慣れて来たので、絵を描く時間を作ることもできそう・・・です。
顔みしりの皆様はお元気でしょうか?
そうそう、仕事は。婚礼衣装関連です。
とり急ぎ?ご連絡まで。

2年くらい前に40~50分かけて歩いてきたお客さんだった。
紙袋2ツを両手に提げて、重かったろうと想像できたが、売りに来たのだった。
食器や雑貨など、好みが現れていた可愛らしい品々だったから、俺はそこそこで買取をしたんだ。

その後、月に1回くらいの割合で持ち込んできた。
小物類は底を尽いたようで、次には大物の番で、流石に歩いては運べないから、出張買取するようになった。
彼女が店に来ている時に、他の常連さんとも会話を交わすようになっていた。

俺の店での知合いは、友達の友達はみな友達って関係に発展するようだ。
何度か常連同士が鉢合わせすると、もうリサイクルショップでは無くて、何処かの集会所に変わってしまっていた。
彼女は仕事が不安定であり、俺の知っている間でも数回変わっていた。

以前はソコソコ収入も有ったらしくペットと賃貸マンション暮らしであった。 
仕事が不安定イコール収入不安定となり、それでリサイクルショップに売って足しにしていたのだが・・・
日を追うごとにその暮らしぶりは破綻することになった。

そして家賃の安い、駅の近い場所に8月に引越したのだ。
線が細くて、小柄で、絵を描くのが好きだった彼女。
俺らは常連さんと彼女のその後を時々心配した。

そして、今日彼女からハガキが届いた。
文面から察すれば、元気に暮らしているようだ。
「静かで夜景がキレイ」だから「気持がゆったりとして」、時にはリサイクルショップの思い出に浸るのかも知れない。