リサイクル親父の日記

第127話 とってもイイ家族がいるんだね、感心してしまった

2010/10/27

仙台市太白区の富沢はマンションとアパートが建ち並ぶ地区だ。
出張買取に行くにはベストに近い場所であり、俺はいつも気分良くてストレスは何ら感じない。
住宅街だから交通量が少ない、幹線道路からは離れているなど好条件が重なる。

見積に行った時の奥さんの対応が良かった。
買取品をテキパキと示すと同時に、準備をどのようにしておくべきかまで質問してくる。
誠に要領を得た受け答えだったから、俺は帰途に爽快感を覚えた。

しかし驚くのまだ早かったようで、本当に感心するのはその後である。
引っ越し屋さんが8時からなので、その前に引取を希望してた。
秋晴れのちょうどイイ気温の中、マンションの部屋に着いた。

2段ベットは綺麗にバラされているし、食器棚は拭き掃除をしてある。
電気カーペットは段ボール箱に入れられている。
彼女の夫も穏やかな人で実に好感が持てる。

更にだ!
小学生の男の子は、家族に指示もされないのにだ!
何と、自然に自発的に買取品を持って運んで、俺たちを手伝うのだ。

彼女も夫も子供もその振る舞いが自然だから違和感は無くて、俺は感激してしまった。
こんな買取現場は初めてだし、子供が本当に素直に育っているのだ。
絵に描いたような、という表現があるが、正にピッタシカンコンだった。

店に戻って買取品を下ろして、点検と掃除をしようとした。
食器棚など高さがある物は、その真上側や側部、裏面は埃がうっすら積っているのが普通である。
しかし、何処にも埃は無いし、そのまま売り物にできる。

電気カーペットを箱から取り出すと、これ又、何とも綺麗であり、ゴミも汚れも全く無かった。
彼女の、例えリサイクルショップに出すにしても、綺麗に掃除するという意志が感じられた。
自分たちの引っ越し作業に追われて、そこまで気が回らなくても一向に構わないのだが・・・

だからと言って、家族は神経質でもないし、穏やかで柔和である。
俺は反省させられる、マイッタナァ~、ここまでやるんだ。
俺はやり放しにすることが多々あってね、これからはちゃんとやんなくちゃ。