リサイクル親父の日記

第135話 補助金がそんない欲しいんですか?農家って、 

2010/11/05

まあリサイクルショップとしての業種に補助金があるかどうかは知らないんだけれど・・・
不況の嵐が吹き荒れていて思うのだが、役所からの補助金制度とは一体何なんだろうと?
あらゆる業種や会社に対して、雇用確保や高齢者採用などに優遇措置が施される場合がある。

リーマンショック後に失業対策として社員研修制度に対しても、相当な補助金があったらしい。
あるお客さんの会社が制度を利用していて、彼はその交渉担当であった。
職安で申請するが、彼らの会社においては申請書類は簡単に作成できる。

そして会社は高額な利益を出した。
これは本来補助金を必要としないのに受給していたのだが、問題は本当に欲しい零細企業が申請書も作れずに受給できない場合があるのだ。
少し矛盾も感じるが、制度だから現状では仕方がない。

昨日、店の近くの農家の男性が、以前は会社勤めだったが10年前に家業を継いで専業農家になった、彼が久しぶりにやって来た。
「今年の米価は話にならん!あぁ、減収の甚だしい」と息巻いた。
ここまでは俺も理解できるのだが、その後の言葉にやっぱりなぁ、とその体質を感じてしまった。

「政府がもっと農家を補助してもらわないと困るよ!」
「でも、個別保証をするんじゃないの?」と俺は半端な知識で疑問を言った。
「あんなもん、色々制限と条件があって話にならないよ、昔は米価も高くて、農家も良かったが・・」

俺が育った田舎もほとんどが農家で親戚も農家が多いから、子供の頃から農家の暮らしぶりは分かる。
確かに昔は裕福だった農家が、同じ田畑を耕作してても、今は貧しい。
相対的に農産物の利益が低下した結果であろうし、高度経済成長と共に低下をきたしてしまった。

俺の記憶では、農政とは農業と農家に対しての補助金交付政策そのものに思える。
何でもかんでも補助金を付けて、農政の方向に無理やり向かせていったようだ。
僅かな補助金を受給するのが当たり前のように考える農家の多いこと、補助金が権利だと錯覚している。

これも政党が農家という大票田に飴を与え続けた結果であり、実は農家は真綿で首を絞められていたようだ。
世の中が進歩するというか変わる訳で、だから農家に限らず経営者としては、将来を予測しながら変質していく必要がある。
上手くいく人もいかない人も出て自然淘汰がなされる。

上手くいかない人は進路変更するしかないだろう。
それは俺がそうだったから言うのではない。
家業だろうが、専業だろうが、世の中が変われば仕事の仕方も変わるという法則でしょう。

補助金を受けずに経営する農家を目指すべきである。
難しい道でしょうが、考えて悩んで、試行錯誤して打開して欲しい。
TPPに参加しましょう。