リサイクル親父の日記

第139話 どういうこと!?居ないの?・・仙台リサイクルショップ親父は・・

2010/11/09

リサイクルショップとして買取依頼の電話を受けていて、似たようなケースにしばしば出会う。
或は、同じ内容の電話を同じ人が複数回かけてきたりする場合がある。
どうして同じ店に何回もかけるのか大変不思議に感じてしまう。

彼女が1回目にかけて来た時は、テキパキとしていたし、要領よくポイントを聞いていた。
「電化製品、冷蔵庫や洗濯機はやはり5年未満でないと買取できませんか?」
どうやら何処かのリサイクルショップで、5年以上だからと断られてしまったようだ。

「いいえ、ウチは5年以上でも大丈夫ですが、何年前かによりますが、あまり古いと難しいですけど・・・」
「今、場所が違う所にいるので5年以上だけど、詳しく分かりません」
そんなやり取りをして電話を終えたのを記憶している。

数日後だった。
「冷蔵庫と洗濯機ですが、5年以上経っています、でも急ですが明日、買取か引取して欲しいんです」
俺は彼女の声を聞きながら数日前を思い出した。

でも、それは口にしなかった。
もし間違っていたらと思ったから、それに明日の予定は無かったから好都合でもあった。
仙台市青葉区上杉は中心部で大変密集している地域であり、アパートに駐車場は無い、そして一通。

道路が狭く路駐するにもやっとこさ、でも仕事だし、止めて急いで2階の部屋に行った。
チャイムで出てこない、ノックしても反応がない・・・ケータイも30回待っても出ない・・・????
どういうこと!?居ないの?不安が募るばかりだ。

道路に出て様子を見るも時間だけが過ぎる・・・
仕方なく店に戻ることにして、宮城県庁や仙台市や区付近の大通りに出た。
ここは片側3車線あるがいつも車が混んでいる、すると、ケータイが鳴った。

「すいませ~ん、ケータイを部屋に置いて、用足しに出てたんです、すいません、何とか戻ってもらえませんか?」
俺はホッとしたが、スッポカシかと思って、さっきまではカッカきてた。
部屋には冷蔵庫と洗濯機に、彼女と彼氏が待っていた。

すっかり引越しを終えていたのだ、だから彼女は年式の確認をすることができなかったのだ。
その状況で何軒ものリサイクルショップに電話して、そして断られ続けていたようなのだ。
リサイクル屋の習性としては、商品が手に入れば全てオッケーって考るようにしているけど。

随分前に、全くのウソ電話があったことがある。
住所の場所に行くと、そこには民家では無くてビルがあった。
ケータイは通じなくて、狐にでも騙された思いをしたっけ・・・