リサイクル親父の日記

第142話 引越しを家族みんなで・・・まとまっているなぁ、と感心できたんだ 

2010/11/12

「今週末にしか家に帰れません、そして、直ぐに東京に戻らないと・・・・」
少し焦った言い方をしていたので、翌日の指定時間に見積に行った。
仙台市太白区内で店からは近い方だったし、出張買取でも道路事情も問題がないと思えた。

新興住宅街の外れに位置していて、築10年前後の2階建て住宅が数軒並ぶ。
50前の夫婦と高校生と大学生くらいの4人家族だろうか、正に引っ越し荷物が所所に散乱中だ。
ダイニングテーブル上には物がたくさん乗っている。

椅子もあちこちの隅に押しやられている。
窓際の3段籐チェストにもいっぱい入った状態だし、買取できるかどうか検品にも苦労するのだ。
台所から居間、そして和室に2階の子供部屋と順繰りに案内される。

俺が買取したいと思う物、冷蔵庫や洗濯機、液晶テレビなどは持って行くらしく・・・
それ以外で大きめで古めの家具を買取して欲しいということだ。
しかし、売れない物や状態が悪い物はやはりどうしもうもない。

言われた点数の半分しか買取できそうにないのだ。
翌朝に引取に来て欲しいと、これ又、指定されたけど・・・
あんな状態ではたして引っ越し荷物も買取品も上手い具合に整理ができるのだろうか、と一抹の不安も有った。

翌朝、トラックを止めて玄関に入った。
なんと驚くことに、俺の買取品が玄関付近に綺麗に並んでいたのだった。
それから積み込みが始まると、一家4人で手伝ってくれるのだ。

トラック脇まで運んでくれたり、玄関で手渡ししてくれたり、それはとっても有難かったのだ。
大きい家具や2階のチェストは、俺が中心になって運んだけれど・・・
荷物を運び出した後に部屋を見ると、昨日の散乱から想像もできない程に片付いているのだった。

リサイクルショップの出張買取で色々な家庭を垣間見ている。
この家庭ほど親子の連携がイイのは珍しいのだ。
子供たちは知らんぷりだったりするのが、現在では普通に感じるが・・・

どうやら俺はいつの間にかマスコミ報道に毒されてしまっているらしい。
そんな先入観で誰彼を見ているからね。
実際の社会では、まともでしっかりした人々が圧倒的に多い筈だと確信できるけど・・・