リサイクル親父の日記

第153話 生協配達車と争いそうでして・・・仙台リサイクル親父は黙して・・・

2010/11/23

仙台にはマンションがかなりあり、時々、稀に自転車の引き取りが舞い込んだりする。
若林区の旧通りの裏側は、ある程度の区画整理はされたいるが、古いことも有り一通が多いのだ。
目的のマンションに行くまでもが、狭い道路をクネクネと進んだりする。

店の2トントラックは対向車が来ると、徐行して最側に寄せて交わすことになる。
運転の下手なお俺は、いつも冷や汗かきながら何とかやっている。
その街中のマンションはその地区ではどデカイ建物で一目瞭然。

しかし一通だからギリギリに左側に寄せて止める、それでやっと右側を車が通過できる状態。
マンションの駐車場出入り口を塞がずに止めた、すると直ぐに箱トラックが後方に止まる。
運転所の女性が憮然として降りてきた。   

「ここに止めらると・・・この先に止めますよ・・・」と目つきがキッとなっていた。
「俺もマンションから自転車の引き取りがあるんですよ、時間かかるし・・・」
そして彼女はラックに乗り込み、俺の先に出て止め直した。

トラックの側板には、生協の文字が見える。
家庭班の配達なのだ、1軒毎に発泡スチロール箱に詰めて配達する必要がある。
マンションは奥に長く伸びていて、自転車は一番奥に虎ロープを掛けて置いてある。

鍵がかかった状態が大半で、運ぶのも持ち上げる感じでやるから、結構しんどいのだ。
おおよそ100mを何度も往復して積み込みをした。
時々、マンションから出る車の誘導をしたりしつつ、これがリサイクルショップの引取現場である。

生協の彼女は黙々と白い発泡スチロール箱を同様に何度も繰り返し運んでいる。
自分の定位置を俺のトラックに占領されて気分が悪いのだろう、兎に角不機嫌なのだ。
街中では肩身狭く作業をしているが、トラックを小さくすると作業効率が悪くなる。

現場の具合で争うなんて悲しいけど、お互いに仕事を完遂する必要があるし・・・
だからあまりにも狭い場所は無理してまでやらない、君子危うきに近づかずってことでもある。