リサイクル親父の日記

第154話 盗難車だよ、「とうなん」ってるの?仙台リサイクル親父はショックが大きい

2010/11/24

買取も色々ありまして、出張したり、配達のついでだったり、持ち込みだったりします。
出張買取はどうしても手間暇がかかるので、物次第で判断することになります。
利益が出ない場合や赤字の場合には断るのです。

持ち込みであれば、手間暇はかからないから、例え1品でも値段が合えば買取します。
価値のない物やゴミの様な物を買取してくれとか、引取してなんて言われる場合も結構あったりする。
この判断を理解してもらえない場合も最近は多くて、説明するにも一苦労することがある。

先日、程度のイイマウンテンバイクを乗って来て、そのまま売るという男性があった。
少し値段交渉で手間取ったが交渉は成立する。
古物商の規則では、自転車は特に買い入れ先と売り先を記帳保管する義務を負う。

盗品であった場合に発見し易いのと盗品が莫大に多いという事情によるようだ。
運転免許証の現住所が県外なので少し疑問も有った。
「仙台に居るけど・・・住所を移してなくて・・・」と答えた。

それ以外に疑問もないし、俺としては良品買取ができたと喜んだ次第。
数日後に刑事さんが定期的巡回に来た。
やはり県外が気になったらしく、ノートに控えたのだ。

翌日、刑事さんから自転車が盗難届が出ているので販売しないようにと指示があった。
しかし、実は、自転車は売れていたが未だ店に取り置き状態であった。
買ったお客さんは常連さんだったので、事情を理解してくれて、事なきを得たが・・・

その後、自転車所有者の所轄の刑事さんが自転車を取りに来たんだ。
「ご協力、有難うございます」と言ってくれたが、喜んでいいのか分からない。
買取した代金は戻ることはまずあり得ないから、金額の多寡は別にして損失が100%と大きい。

知らず知らず買取をしているが、泥棒からの買取は傍迷惑なのだ。
泥棒の見分け方は、どうしたらいいのか?