リサイクル親父の日記

第156話 迷い過ぎィ~、仙台リサイクル親父も付き合いけれませんよ

2010/11/26

2~3ヶ月前から店に顔を出すようになった夫婦がいる。
土日だと二人で毎日来ていて、何度も家具を見て、触って、扉を開け閉めして、そして買わずに帰っていた。
1ヶ月過ぎた頃、やっと食器棚を買ってくれて、俺は配達に行った。

その時ご主人が話した理由によると、引越しでやっと部屋に入れるようになったと。
俺は合点した、それまでは下見期間中だったんだなあ、それであれこれ探してたんだ。
数日後、奥さんが独りで来た。

やはり家具売り場を何度も見たり触ったり、そして春秋してる。
いつの間にか帰ってる。
又、土日が来ると夫婦で来ては家具の選択に長時間かけているが、買うことはない。

その繰り返しが1ヶ月以上も同様に続いている。
同時に同じ質問を繰り返し聞いてくるから、俺には何とも理解のしようがない。
気の短い俺は、決めるのが即決だから、この長考には付き合いきれない。

とは言っても商売だから、聞かれれば答えるが・・・いつもの答えを。
買うか買わないか、欲しいけど決断できない、あれもこれもと目移りしてしまう。
迷いは誰にもあるだろうし、でも、人ごとながら費やす時間が勿体ないのではないか。

ご主人は車の中で待っていたりするが、奥さんに催促したりしない。
長年連れ添っているから、奥さんの癖も承知しているのだろう。
或は、迷うことに慣れているし、迷うことを楽しんでいるのかもしれない。

俺の場合は、他人から見れば即決し過ぎるらしい。
自分の財力を考慮しているが、予算の範囲であれば1分も掛けずに決めてしまう。
家族も呆れるばかりであり、迷うことがないのが特徴らしい。

時には失敗もあるが、迷って選んでも失敗はするらしい。
弁解としては、物を目の前にして考えるのではなくて、普段からシュミレーションしてるから即決できる。
そんな屁理屈をいつも言ってしまう。