リサイクル親父の日記

第158話 雀退治が難しい、仙台リサイクル親父も苦労してます

2010/11/28

夕方、お客さんが1人入って来た。
店内に2~3人先にお客さんがいたが、歩く音や物を動かす音、BJMのラジオの音がしてた。
それらの音の他に別の音がするのに気づいた。

パタパタ~、何だろうと思って店内を見渡した。
なんと鳥が店内天井近くを飛び回っているのだ。
小さめで黒っぽい鳥、よく見ると雀だった。

1羽かと思っていたら、もう1羽いて、2羽が空中を飛んだりしている。
以前も鳥や虫が店内に入って来たことはあった。
虫でもハチの場合は困る、誰かが刺されてしまうと大変だからね。

俺も困るけど、雀は俺以上に困っているのだろう。
窓明かりや照明に向かって飛んで行って、時には窓ガラスにぶつかったりする。
どうやって外に出したらいいか思案するが・・・

入口のガラス戸を開け放つ、天井に近い窓を開ける。
そして雀の止まった場所に箒を持って追いかけて行く、途中で雀は飛び立ってしまう。
追い駆けっこを何度も繰り返すが、雀は解放された窓には行かない。

その作業はやはり徒労なのだ。
俺も雀も無駄なエネルギーの消耗だ。
お客さんは訝って俺らを眺めるから、理由を説明すると笑ってしまう。

やがてお客さんが居なくなった時、俺は名案が浮かんだ。
時刻は5時を過ぎていたから外は暗くなてきた。
店内の照明を消せば、ひょっとして雀は外の街灯の明かりに向かうかもしれない。

やってみたが、最初は失敗した。
2回目の消灯を試すと、案の定、雀は街灯へ向かい、運よく窓の開口部に辿り着いた。
そして、パタパタッと外に飛び出していった。 

迷って小鳥が入るのはしょうがない。
近頃はペットを抱きかかえて店に入って来るお客さんが増えている。
マナー欠如が子供だけでなく大人にも蔓延しているらしい。