リサイクル親父の日記

第167話 ワンちゃんの治療費が・・・仙台リサイクル親父はショック

2010/12/07

数年前から数が月に1度くらいの割合で来ているオバサンがいる。
趣味で端切れで人形を造っていて、ケータイで作品を見せてくれる。
彼女の身体つきから想像できない程、人形は小さくて可愛い。

その彼女が友達を案内してくることがあり、店は1人でも二人でもお客さんが増えるので有難い。
彼女も友達も時には1人で来ることがある。
しかし、これが聞くに堪えないことを言う場合があるから、俺には不思議で奇妙に思える。

互いの悪口のようなことを言ってるのだから、変なライバル心を持っているのだろう。
それでも二人の時には互いに友達として和気藹藹に見えるから、実に巧妙な演技、擬態ではないだろうか。
俺の場合はそんな友達付き合いは考えられないし、それよりは孤独に単独行動になるんだけど・・・

その彼女が、又別な友達を案内すると言ってきた。
最近できた友達で人形での後輩のようだった。
造った人形を飾るために古いタンスのような物を探しているそうだ。

当日、彼女は友達を案内してきた。
そして、店員の如くに古いタンスや飾棚について友達に説明し始めるのだ。
俺はその勧め方が俺の方針に沿っていないし、他のお客さんの耳に入るのが迷惑に思えた。

普段やらない接客をして、尚且つ、イイよ、イイわよ、と連発している。
無関係な他のお客さんに誤解を与えるし、押し売りをするようにも思われる。
「古いから現状となります、気に入るかどうかはお客さんの好みですし・・・」と俺は説明をしたが・・・

検品を終えて二人はレジに来たが、友達は更に別な品々を物色し始めた。
そんなこんなの後に友達が言った。
「気に入ったけど・・・今日は買えないわ、だってぇ~、ワンちゃんの手術代が20万円もかかってぇ」

ペットブームはかなりなものだ。
ペットの治療代や病院代の話を時々聞くことがある。
保険がきかないから100%負担は当然だろうが、だからペット保険も流行るのだろう。