リサイクル親父の日記

第169話 毎週決まった曜日に・・・仙台リサイクル親父が納得

2010/12/09

俺のリサイクルショップには年寄りのお客さんが多い。
この冬の寒空に自転車で30分かかる場所から来ているお婆ちゃんがいる。
ママチャリには前と後ろにカゴが取り付けられている。

帰り際には「又、来週来っから・・・」と言って帰る。
そして確かに1週間後に店に来る、そんな状況が1ヶ月続いている。
毎回、時間を掛けて隅々まで丹念に探索している。

気に入った物があっても即決はしない、少し買って、次回に回している物もある。
そして、気にってた物を買いながら、更に、又次回用に保留する。
保留する物について必ず質問している、来店時にその質問を2~3回繰り返している。 

数点が常時オーバーラップしている。
俺は自転車に積んでやって、ちゃんと括り付けてやる。
途中で紐がほどけて、落として壊しては元も子もないから・・・

自転車をこいで帰る後ろ姿は、少しゆらゆらしているから危なっかしいが・・・
「金が無いから、ここさ来るんだ」と言いながら、財布から万札を出している。
趣味も多彩で、和裁に踊り、カラオケと話を聞くと俺なんか歯が立たない。

忘年会も多くて、今年は1~2回終えているが、まだこれからたくさんあるそうだ。
「今日は踊り用に扇子を買うよ、それに反物は自分で縫うんだ」
マイペースで自由気ままに生活できている。

元気で張り切ってて身体も丈夫なんて、俺は羨ましさが湧いてきた。