リサイクル親父の日記

第170話 やはり本人が決めないと・・・仙台リサイクル親父も同感

2010/12/10

もう1月前頃にガステーブル(家庭用ガスコンロ)を下見に来たおばさんがいた。
少し前に政府によるガス器具の安全装置のグレードアップ法制化がなされたから、新品価格も上昇した。
そのため中古のニーズが増えてしまい、店には在庫が少ない。

ガスの種類はプロパン(LP)と都市ガスの2種類。
街場は都市ガス化が進捗しているが、田舎はプロパンということだ。
全体のニーズで考えるとプロパンが主流、最近は電化、電磁化IHも徐々に増えている。

ガステーブル売場から金属音がする。
ガチャガチャと、魚焼きを取り出したり収めたりする際に金属がぶつかって発するのだ。
カチッ、カチッと、これは着火レバーを試す時に発する。

この音で俺は、お客さんがガステーブルを試していると分かる。
彼女が呼ぶ、「こっちとあっちで、何処が違うの、魚焼の大きさだけ?」
「レバーとダイヤル式の違いも有ります、全体の横幅も違いますよ」と俺は答えた。

「魚焼きが大きい方がイイわね、でも、娘が何ていうか?」
相当迷っていたが、娘さんに相談すると、その日は帰った。
そして、数日前に再来したが、以前とまったく同じ質問だった。

そして、そして今日は彼女と娘さん一家4人で来た。
一団は真っ直ぐにガス売り場に行って、ガチャガチャ、カチッカチッと奏でていた。
誰かが俺を呼んだので、行ってみると、やっと彼女だと気付いたけど・・・

娘さんは「こっちは大き過ぎて置けないわよ、だからこれにします」と彼女に言う。
すると彼女は「あの時、買わなくて良かったわ、失敗するとこだった」と安堵した。
どうやら彼女は娘さんに買ってあげるのだが、寸法が分からずに決めかねていた。

時々、プレゼントに買って行ったが、返品を言いだしてくるお客さんがいる。
相手の希望やニーズを無視して独断専行して、そのツケを店に押し付ける。
今回は、彼女が優柔不断に思えたが、結果は大正解だったのではないかと感じた。