リサイクル親父の日記

第174話 歯科医も潰れちゃったから、仙台リサイクル親父も吃驚

2010/12/20

小さい時から歯が悪い、或は、ロクに歯磨きもしなかった。
虫歯はいつも俺を悩ませていた。
長じても飲んだ後はトンと歯磨きなどしなかった。

成人してからも虫歯で歯医者には大変お世話になっていた。
仙台の店の近くに新しい歯医者がオープンした頃、我慢できずに通院を始めた。
30歳代の女医さんは、ピカピカの建物と医療器具に囲まれていた。

小さい時の記憶では、歯の治療は痛さだけが残っている。
ギィーンとかグッグッとかウィーンという唸り音は、誰でも好まないだろう。
俺は虫歯がジクジク痛み出して、痛みに耐えきれなくなってからしか通院しない。

成人してから通った歯医者は、設備がイイのか技量がイイのかあまり辛くはなかった。
気分的には思いおっかない(考えるだけで恐い)ということで、最新の治療はありがたいと思っている。
店の近くのオープンしたての歯医者は、俺の条件に適っている。

小柄で小太りの女医さんは愛想が無く、看護師にも厳しい態度だ。
しかし問題は最新の設備に技量だから俺は心配していない。
証拠に連日大盛況の様子である。

俺の予約は朝一番、そうすることで店の仕事への悪影響を最小限にできる。
1本抜かれて、もう1本は治療してできるだけ抜かないようにするという。
願っても叶ってもない親切な治療だと感心した。

その手入れの治療が延々と1年以上も続いたのだ。
時々俺は治療効果が無いのではないかと疑ったのだが・・・
顔見知りになった看護師がある日、俺の店に顔を出した。

歯医者では挨拶しかしてなかったが、その時はとっても饒舌だ。
その内容は惨憺たるもので、とても治療を続けることはできなかった。
私生活が滅茶苦茶、部下に当たってばかりいる、借金が増えている、など・・・

それで、店のもっと近くにできた歯医者に移った。
即、それは抜かれたが、その後の治療もスピーディ―で痛みもなく、むしろ快適ですらあった。
最近、女医さんの前を通ったら、なんとテナント募集の看板が出ていた。