リサイクル親父の日記

第175話 リサイクルの真髄は、・・・

2010/12/25

いつも大喜びして買ってくれる二人連れがいる。
50代と20代の女性だったから、俺は母と娘の親子かとずーっと思っていた。
2年くらい前から、月に一度の割合で仙台市の隣、多賀城市から来ていた。

ペットの小型犬が軽自動車に乗っていて、買い物が終わるまで待っている。
「叔母と姪なのよ、娘じゃないわ・・・」
「お母さんは、わたしが小さい時に亡くなって・・叔母さんに可愛がってもらって・・・」

実の母娘以上に仲睦ましい二人の言動は、部外者の俺でも羨ましく感じてしまう。
「うわ~っ、これ可愛い!!」と嬌声を上げる叔母さん。
「ウン、可愛いわ」と冷静に反応する姪。

ウランガラス、赤いコンポート、金魚鉢、叔母さんはガラスが好きなようだ。
レトロなコーナー飾棚、むく材の茶ダンスなども好む。
刺繍帯に刺繍半襟など、古くて手の込んだできのイイ物を選ぶ。

叔母さんがギャル的反応を示すが、姪はおっとりゆったりである。
身長もチビデカで反対だから、凸凹コンビである。
いつも二人は楽しそうに買い物をする。

「やっぱり、できるだけ通わないとイイ物をゲットできないわね」と叔母さん。
「見てるだけじゃつまらないし、欲しい時には買いたいし」と姪。
この二人の期待を裏切らないように、店としては仕入れに頑張らないといけないが・・・

大概のお客さんは一過性であり、必要な物を買い揃えればお終いである。
趣味の物を探すお客さんが常連さんになり易い。
今年も常連さんが去って行き、新しい常連さんができたりしている。

これはお客さんの新陳代謝、入れ替わりでもある。