リサイクル親父の日記

第178話 お正月の散歩でしたが~~仙台リサイクル親父

2011/01/05

年末から年始にかけては店は休業している。
飲んで食っちゃ寝の繰り返しでは、体重が増えてしまうばかり。
数年前から遅い朝飯後に散歩を心掛けている。

紅白歌合戦は相当昔に見なくなっているし、早朝に神社にお参りをする訳でもない。
大晦日は早めの夕食を神棚に運んで、家族そろって一年の感謝をして、一緒にいただく。
今年は大変穏やかな三が日だったから、俺の散歩は楽チンの極みである。

元旦は自宅から1~2キロ離れた新興住宅地を2時間かけて散策する。
完全防寒対策してるから2~30分もすると薄ら汗も出る。
普段は車で走り去る場所やその裏道など、何処も彼処も珍しく発見も結構あるものだ。

新興住宅街は全てが新築で歩道も整備されていて、散歩中でも精気を感じさせる。
その後に昼飯を軽く摂って、午後に隔年で通う神社にお参りする、今年の安全健康祈願ということだ。
2日は別な地域、3~4キロ離れた街中を目指す。

旧住宅街を通って旧商店街を縫って、今はもう初売りであってもお客さんがさっぱり集まらない淋しい通りばかりだ。
どうやら街は生き物的であり、活気のある場所と寂れている場所が年々変化している。
20~30年スパンで街の情景を振り返ると歴然とすることがある。

当時、何でも有ってとても便利だった所が、ガラガラ商店街で不便だらけと化している。
更に不便さは解消される気配すら無い、道路が狭く一通だらけ、スーパーが無いから食料すら買うのに難儀する、などなど・・・
動けば腹も減る、30年前から知っている店に入る。

7~8年振りの様な気がするが、俺が今年最初の客たとマスターは嬉しことを言った。
寂れた街で昔のまま店を張っているその姿に、俺は少し感激めいた感情が出る。
2~3の会話をして思ったことがある。

オンリーワンの店なのだ。
俺のことをちゃんと憶えていたのだ、忘れていないのだ、懐かしさが出てしまうのだ。
息子が一人前になって店を切り盛りしているのだ、後継者が育っている。

小さな黒板に白墨書きだったメニューが、赤と青色が加わって可愛らしく綺麗な字になっている。
浅漬けに赤カブが混じっているから、見た目にも楽しい色合いだ。
老舗(?)の小さな進化(?)、或は、若い人の感性の発露だろうか?

俺もリサイクルショップとしてマンネリ化せずに日々少しでもチャレンジしないとなと考えたけど・・・