リサイクル親父の日記

第180話 遠くに引越した筈が・・・仙台リサイクルショップ親父も~

2011/01/11

今年も10日過ぎたが、リサイクルショップとしては営業再開5日目です。
今年初めて店に来た常連さんたちとは、新年の挨拶を交わすのが一般的である。
勿論、常連さんばかりでもなく新規のお客さんもいるから、親しく会話する常連さんたちを横目で見たりもしている。

どんなお客さんも憚らずにマイペースで接客するから、功罪相半ばしてしまう。
それでも俺流を通しつつ今年もやるしかないんだろうな・・・
そんな時、入口から入って来た男性客がいた。

一瞬俺は自分の目を疑ってしまった。
2年前までは毎年正月明けに必ず来てて、ドーン、ドーンと高額品を買っていた。
大抵は2月前半くらいまでしか買いには来ないが、骨董家具や置物を数点選ぶのだ。

どうして2年前から来ないのかというと、マンションを売って一戸建てに引越す予定だったのだ。
理由は3LDKでも場所が狭くなってしまったのだ。
趣味の骨董家具や置物は、大型品も数多く場所はアッという間に埋まってしまった。

ある時、突然に骨董品に興味が湧いた。
それから手当たり次第に気にった物を求めたのだが、5~6年で溢れるようになる。
その頃、俺の店に現れたのだが、飽きた物やちゃちい物を俺に買取をさせる。

同時に好きな物を入れ替えるように買いまくっている。
それで広い一戸建てを求めたくなる。
当然、俺は彼が引越しために、それも遠くに行ってしまい、車は持っていないから、来れなくなったと考えた。

6~7年間、正月明けに来てドッカーンと買っていたからね、まるでお年玉をいただく感じだった。
それが昨年は来ないから、今年はとても期待はできないし、とっくに諦めていたお客さんだ。
今、彼がつかつかとレジカウンターの俺も前に立っている。

「久しぶりです」と声を掛けると骨董コーナーに直行する。
・・と、「これください」と1年半前に買取したガラスケース入りの五重塔を示す。
高さ1mの立派なできだから、彼にはうってつけなのは文句が無い。

嬉しさもあるけれど、それ以上に驚きが大きかった再会です。
昨夜テレビ観戦したサッカーの試合のロスタイムのゴールと一緒でした。