リサイクル親父の日記

第189話 ルームシェアって困ったもんだね、仙台リサイクルショップ親父も同情・・・

2011/01/27

買取依頼があったのが1週間前、そして今日行ったのだが話が変わってしまっている。
冷蔵庫、洗濯機、レンジに椅子のはずが、物が3倍以上にも増えてしまった。
それに、冷蔵庫はもう一度後日来てくれと言っている。

古いアパートの3階、2DKだから広くて、1人暮らしでは勿体ないと思える。
DKに引き出しや椅子、ワゴンなどが乱雑に置いてあるから、歩くにも右に左にかわして行く。
引越し前の片付けにしては、乱雑部分と整理されている部分とが混在している。

「物は・・冷蔵庫・・洗濯機に~~」と俺は彼女に声をかける。
最前から部屋の様子と同じく動揺している風の彼女は、「これも・・これも・・・ヒーター2台も・・・」とたくさん言うのである。
「冷蔵庫は、それで後日でも・・イイですか?」言い方も混乱気味。

俺も一緒に混乱してはならないから、落ち着いて、これは全部聞き出してから商談すべきだと感じる。
引き出し、ワゴン、ラック、ヌイグルミ、押入れの中の物・・・・と3倍以上にもなる。
「ルームシェアしてた子が東京に行っちゃって、だから・・・その子の分も・・・」

泣きだしそうな顔で彼女は言う。
突然、ルームメイトが東京に引越したのはイイのだが、片付けをしてない。
彼女は家賃負担が大き過ぎるから引越しをすることになった。

自分の持ち物は分かるが、相手の物は全く分からない。
でも今月末にはアパート出ないと家賃が大変、それで片付けと裏切り(?)で混乱気味らしい。
無責任なルームメイトだと被害にあってしまうルームシェアってことか。

俺は積める分だけを買取した。
冷蔵庫や他の物は後日に引取に行くことにして、アパートを出た。