リサイクル親父の日記

第192話 違法放置ですか~、仙台リサイクル親父は怒っちゃった?

2011/01/31

仙台市泉区保坂町は学生向けのアパートが、団地の様に建ち並んでいる。
山の中腹に位置するから、段々畑の様に見えなくもない。
多少の大きさと形の違いはあるが、みな2階建てのサイディングボード張りで、築年数も似たり寄ったりである。

毎年この地区からは、卒業生の引っ越し買取が舞い込む。
卒業式だけを残す学生は、そろそろ引越しを開始するのだろう。
その学生は福島県出身で、両親がワゴン車で迎えに来ている。

ワゴン車に積める分は持ち帰るが、積み切れない物を数点リサイクルに出すということだ。
俺としてはイイ物が欲しいけど、そうもいかない。
108号室は一番端の部屋で、脇の階段横目に部屋に辿りつく。

その時、傾斜した階段の下方に小型の冷蔵庫と洗濯機が10台ほど見えた。
どれも土埃が被っている、昨日今日置かれたものではない。
見るからに古くて、例え、リサイクルでも商品にはならない。

毎年学生が出入りするだろうから、処分に困ってしまい、放置しているんだろうと想像できる。
初めは1台で、それを真似して1台、更に1台と違法放置がされたのだろう。
マナーもルールも無い学生たちがいるんだ、きっと。

この光景はアパートに行った時にも見ている。
建物と建物の隙間や、やはり階段下に明らかな廃家電が数台放置されていたりする。
今、違法投棄が社会問題になっているが、家電リサイクル法施行後に急増した。

最終的には大家さんが処分するんだろうが、あまりにも無責任なことだ。
家電リサイクル法は、処分費用を後払い式にしてしまった。
本来は先払いにすべきであったのだが、メーカーと販売店業界の反対で現行式になっている。

もっと大局的な判断をすべきだった。
目先の売り上げを確保するために業界が圧力をかける、そして、行政も屈する。
イタリアのナポリの様にゴミだらけにならないことを祈るばかりです。