リサイクル親父の日記

第197話 実家から新幹線で通います・・・仙台リサイクル親父唖然

2011/02/10

仙台は学園都市であり、年度末が近くなると学生からの買取依頼が増える。
反対に新たに引越してくる学生も多いから、リサイクル品も売れる季節となる。
引越し品を早く手に入れられれば、少し遅れる新規ニーズに漏れが少なくなるという好循環。

大学生が4年、専門学校が2年という使用期間も大変魅力がある。
リサイクルであっても状態のイイ物で使用期間の短い物が好まれるのは当然です。
学生の新生活だから、予算は少ないと言ってもそれなりに準備をしてもいる。

電話の声で若い女性だと分かる。
「今度ォ~引越しでぇ~~ソファー・・いらないの・・買取してぇ欲しいの~」
まだまだ幼くて話し方が全くなっていないから、買取品のソファーの状態が心配になる。

「大っきいの~~ウ~ン、2人?3人、座れるかな~~大っきいしぃ・・」
こんな時は質問を優しくしないとならない、俺は子供をあやすように聞く。
「あのね、ソファーに足は付いてますか?どんな色してる?破れたりしてない?」

「アシ!?そんなの無いぃ~~赤い色でぇ~汚れは~~あるけどぅ~~でも、破れてな~い」
「何年前に買ったのかな?」
「1年前、二トリで9千円だったよ・・買取できない?ダメ?・・」

こんなやりとりは時々あるけど、いつも辟易するし疲れるものだ。
そして現場に行ってから検品をするが、案の定彼女の部屋は散らかっているし、パジャマ姿である。
食いカスがこびり付いているが、本体は無事らしい、拭き取をすれば商品になりそうだ。

「明日、実家に引越しで持って行けないし、助かったわ~~」
専門学校の1年生、もう1年あるが実家から通うことにした。
「ところで実家って何処?」会話の流れで聞いた。

「岩手、学校には新幹線で通うの、1人暮らしって色々面倒だしぃ~~」
「エッ!岩手から通うのかい?朝早くて大変だよ」と心配になった。
「そんことな~い、だってぇ、親が面倒みてくれるもん・・その方が楽ちんよ」

人生いろいろ、演歌の一節が頭をよぎる。