リサイクル親父の日記

第198話 全てが違うの・・仙台リサイクル親父は結果オーライ?

2011/02/11

仙台市から南下して行くと名取市、岩沼市、柴田町へと続く。
そこから4号線を南下すると大河原町だが、左折して南下すると角田市となる。
地理を考えると凄く遠く感じるのだが、交通量の少ない時間帯に走ると40~50分だ。

電話で内容を聞いて買取に行けそうだと感じる。
声から察すると50歳代の女性かと思えた。
住所を聞いて少しビビってしまうが、物が多いし状態もイイらしいからと俺は自分自身を納得させる。

電話の後に住宅地図を開くと、街道から外れた田んぼの中の小住宅街で、小さな箱が10個ほどある。
俺は市営や町営の平屋の住宅だと直感して、これは失敗したのではないかと後悔もする。
早朝にトラックを走らせて向かう先は、街道を過ぎてから遥か遠くに小集落が見える、やっぱりと不安が的中したかと思った。

だんだんと家々が近づくと、なんと全戸が2階建ての一般住宅ではないか、自分の思い込みに呆れた。
そして50代だった彼女は、30代半ばにしか見えない、2度目の呆れを覚える。
家の中に入って検品をする。

5~6年前の物だったのが、それらは皆15年以上は経っているし20年くらい前かも知れないのだった。
綺麗なソファーと言ってた物は、脇のビニールレザーが破れているのだった。
それでも来てしまったから、何とかなりそうな物を無理して買取することにした。

数量は半減してしまい、落胆した。 
でも、帰りのトラックで思った。
勘違いや思い違い、それに、言い間違いと嘘がこれだけテンコ盛りって珍しい。

住宅地図は田舎ほど縮尺が大きいっていうのか、1ページに広い地域を表すから、家は小さいと俺が勘違いしてしまった。
普段は仙台市内を見慣れていて、1ページには狭い地域が表されているため大小を錯覚したんだな、反省。
破れのあるソファーを綺麗だと言ったのは、絶対に嘘であろう。

低くて暗い声で年代を判断したのは、俺の早計である。
間違いの間違いが正解ってことがあるが、間違いだらけの結果オーライ?ってことでした。