リサイクル親父の日記

第202話 そんなに大したことないんですが・・・仙台リサイクル親父2回も

2011/02/16

電話で買取品の内容をやり取りする。
お客さんの顔も何も分からず、会話だけで判断する、その結果として買取可否をする。
電話だけでキズや汚れを想像しているから、断った分の結果が正しかったは不明ということになる。

嘘をつかれるのが最悪であり、話を信じて出張して、現物を前に落胆することは往々にしてある。
正直な人や素直な人は話がまっとうだから間違いが少ない。
強引な人や多弁な人にはハッタリや押し付けが多くて、裏切られることが少し多いかも知れない。

実際の社会でも似たり寄ったりだから、特に問題も無く対処してる。
男が言う「ソファーと机?テーブルですが・・買取できますか?」
状態を聞くと、物は良好だと思えた。

「いつ頃がイイですか?それと、住所とお名前を教えて下さい」と話を進める。
「できれば明日とか早いようがイイです、仙台市青葉区・・・、建物は・・・・
ローマ字でH、I、LL、Sでヒルズ、そこの702号室です・・」

「恰好イイですね、六本木ヒルズみたい!」俺は咄嗟にヒルズに反射してしまう。
男は慌てて「そんな・・そんな大したことないんですよ」と否定する。
「名前は、きむら・・たくやっていいます」

「エッ、名前も恰好いいんですね、あなたもきっと恰好いいんだよね」と、又しても条件反射してしまう。
電話だから顔は見えなかったが赤面した声で「ち、違いますよ、全然大したことないですから・・」
「それでは明日お会いできるのを楽しみにしてます」俺はワクワクして電話を切った。 

有名人と同姓同名だと憶えられ易くてイイであろうが、笑いのネタにされ易いかも。
俺の場合は性も名も極めて少なくて、親戚以外の同姓に会ったことが無いし、同名も無?????
ちょっと待った、30年以上前に同名のお客さんに一度会ったことがあったけ、その方も俺が初めてだった。、

だから初対面の時から名前の話になり、気に入ってもらったけっ。
ある地方の漁業家で地元の名士だったが、10年後くらいに倒産してしまった。
俺も潰れないようにっと・・・俺も大したことないし。