リサイクル親父の日記

第204話 トラックが焦げっ臭っさいっす!!

2011/02/18

仙台市泉区に歩坂町(ほさか)という場所があります。
傾斜地を区画整理して2階建てアパートが建ち並んでいるのが一目瞭然。
都会の公団住宅群のミニチュアのようで、初めて見にした時の驚きは忘れられない。

近くに大学や専門学校があるので、入居者の大半は学生で、毎年今の季節は卒業生の引越しで盛り上がる。
俺は1月後半から買取に来ていて、今日は今年4回目の買取だ。
国道4号線から10分もかからない、いつものように坂道を登って行く。

急こう配の坂道はギアをセカンドで登り、少しスピードがつけばサードに上げることもある。
中腹でカーブがあるから、そこはセカンドに落とす・・・そんな感じで進むんだ。
セカンドで登って、サードに上げようとした。

エンジンの回転がグングン上がるがスペードは上がらない・・・??
アクセルを踏み込んでも回転は上がるが車輪に伝わらない、仕方なくセカンドでゆっくり目に進む。
目的のアパートに着いてエンジンを切った。

焦げ臭い、ビニールの様な物を燃やした時と似ている。
トラックを降りて煙が出てないか確かめるが、それは無い。
兎に角、買取作業に移る。

部屋から物を荷台に運び込むが、トラック後部にも焦げ臭さは漂うのだ。
作業を終えてから、心配しながらそっとエンジンをかけると、案外良好だ。
少しエンジンをかけっ放した後、恐る恐る発進してみた、問題ない。

それから慎重に運転して店へ戻ろうと思った。
走りながら、状況をディーラーに伝えてアドバイスを請う。
10分後電話が入る「もしものことがあっていけないので、車は動かさないで・・・・アレッ、走ってますよね?」

「う~ん、荷物も積んであるが、修理が必要だろうから工場に行きます、修理はできるだけ早くしてよ」
ディーラーの工場に着くと工員が待っていた。
「クラッチ板ですね、摩耗したんですね、オーバーホールが必要です」

まいったなこの季節に買取ができなくなるぅ~~~トホホ・・・
トラックを工場に置いて、店に戻ると買取依頼があった。
「今、トラック不調で・・チャーターできるちょっと時間もらえませんか?」

知合いに電話して、彼に買取代行を手配した。
「軽トラを手配できたので向かわせます」
「それは助かります、今日じゃないといけなかったし・・」と依頼者は喜んでくれた。