リサイクル親父の日記

第207話 えぇ、違う人ですよねぇ、やっぱり

2011/02/21

40歳くらいのご夫婦のアパートに見積に行った。
2DKの新築アパート、400L以上の大型冷蔵庫と40インチ液晶テレビは1~2年前の物だ。
他にローボードやガステーブルなどがあり、引越しは1ヶ月先という。

近くにマンションを買ったそうで、冷蔵庫もテレビも新調したから、既存品は売ってもイイという。
見積を伝えると、安いから知合いに譲るという、但し、それ以外は買取して欲しいとなった。
対象品の値段が合わずに不調になったり、減ったりすることはある。

更に、ローボードが引越し準備で邪魔だから早く取に来て欲しい、その後引越し日に数点をと言われる。
「申し訳ないが2回に分けて取に行く訳にはいきませんね」
「それもそうよね、遠いし、分かりました」と奥さんが言う。

だから俺としては不調だと思っていた。
ところが引越し前日に電話をよこして「明日ですね、時間は引越し屋さんの後、10時くらいで・・・」
朝予定が2件あるが何とか時間を作ろうと思った。

一番目を予定より30分早く行って済ますと、10時よりも早いが向かった。
アパートには誰も居ずロックされてた、ケータイは何故か繋がらない。
引越し先に行ってしまい10時に戻るんだろうと思った。

駐車場でボーッと待っているとランドクルーザーで女性が子供二人を乗せてやって来た。
「リサイクル屋さ~ん、すいません」、声を聞いて俺は安堵した。
見積の時には子供がいる感じはしない、子供靴もオモチャなども無かった筈だが・・・

搬出を終えて領収書をお願いした。
日付、金額と書き終えて、住所になったら迷っているから俺も不思議に思った。
「住所は・・・ここの住所分かんないわ」

「えっ、未だ結婚してないの?同棲してたの?」
俺は二人が結婚しているとばかり思ってたが、実は彼のアパートで同棲だったのかと推測した。
「違いますよ、わたし、妹なの、だからここの住所は・・・・」

「そうだよね、あの時の人じゃないよね、雰囲気違うし、髪も金髪じゃなかったもんね」
俺らはみんなで大笑いした。
違う人をご本人だと信じ込んでしまっていたけど、どうでもイイか、結果オーライ・・・