リサイクル親父の日記

第221話 登山じゃあるまいし、スキーじゃあるまいし

2011/03/08

大学野球などスポーツが盛んな東北福祉大。
広瀬川沿いに国道48号線が並走する、その山腹を上がっていくと大学がある。
学園は山沿い傾斜地にキャンパスがある、そして、何棟もの校舎建っている。

この地区は俺には苦手中の苦手な場所なのだ。
2トン車で走り回るには道路が狭く、尚且つクネクネと蛇行が多くて、更に、トラックでは行けない細い道路も多いのである。ゼンリンの住宅地地図で調べても、どこからアプローチしたイイのか検討がつかないときている。

学園周辺は一般住宅地と学生向けアパートが所狭しと林立もしている。
先日もこの付近の買取があったが、物量があり、俺は1トン車をチャーターして対応した。
君子危うきに近寄らず、そんな恰好イイ話ではなくて、2トン車では絶対無理だから対処するだけだ。

電話で住所を聞くと、これも1トン車のチャーターだと思ったし、余計な経費の心配も出た。
だから電話で安めの査定を伝えると、それでも彼は大喜びして了解してた。
地図を何度も見るが道筋が頭に入らない場所だった、どうやら初めて行く場所だと思える。

その日は前に1件買取があり、トラックには半分ほど積んである。
地図を調べつつ、数回も行きつ戻りつ止まりながら何とか進んで行く。
やっとこさ最終アプローチ道に入ったら、とても狭っ苦しい道幅で、しかし、先がドン詰まりだから一通ではない。

一応は舗装されているが、路面は凸凹で傾斜地で波打っているし、傾斜度がキツイ。
例えば、消防車が通れるのかと心配も出るくらい、或は、建築確認が取れるのかとも感じるほど。
徐行しながら悪路を登って行くと、数百メートル進み一度頂上に達したと思ったら今度は急降下してるのだ。

下り終えると、再度急勾配の登りとなる、何ともし難いアップダウンだ。
2度目の頂上を下る中腹にアパートが数棟寄り合って建つ、その先がドン詰まりなのだ。
途中で2回軽自動車とすれ違うが、僅かな広さのある場所でギリギリ道路端でジィーッと止まっているしかできない。

買取は順調に済んだが、物があれもこれもと増えてしまった。
予定外に増えたからトラックにはうず高く積まれることになり、ロープを何度も重複して掛ける。
あのアップダウンをこれから戻るのだ、用心して慎重になる必要が大ありだ。
今俺は悟った、彼が値段じゃなくて喜んだ理由が・・・でも、無事に帰れて俺も嬉しかったよ。