リサイクル親父の日記

第225話 10~20%の普通だが、それが有難い

2011/04/05

昨日営業を再開して、今日が二日目です。
必需品を是が非でも買わないとならないお客さんが数人来てくれた。
買い方が必死なのは俺にも伝わるから、それが少し感傷を誘ってしまう。

今朝からは俺にもリサイクルショップの通常の心構えが芽生えつつあると思う。 
小寒かった気温も平年並みに上昇して、太陽の光も燦々としているし、早春を実感させる。
あの大震災があっても、地球は地球であり、季節は巡り、それこそが自然なのだ。

あれ以来、買取が全く無いのが実情であるが、片付け中も来店されたお客さんに売った物がソコソコあった。
だから店の在庫は相当減ってしまっている。
スカスカの家電売り場を眺めれば、リサイクルショップとしての体は著しく劣ってしまっている。

僅かに倉庫に残っていた家電品を昨日から掃除して売場に補充する。
まだトラックを使えないから、自家用車に積める範囲での出張買取対応しかできない。
昨日電話のあった買取は、予約してた店が対応できなくて、急遽俺の店に依頼してきたのだ。

「ホントに困ってしまってて・・・でも、良かったです、引越しできるので・・・」
リサイクルショップの特徴は、こんな買取の場合にも現れるのだ。
不用品の処理に困っている人には、買取することでも大助けになるという現象です。

買取して喜ばれ、売って喜ばれ、店も喜べる。
三位総得、俺が考えた熟語だけど、こんな嬉しい商売はなかなか無いのだ。 
まあ、俺がリサイクルショップを始めた頃に感じたこと、原点であり本懐かな。

当然だが災害を免れた人々が圧倒的多数いる。
そんなお客さんは相変わらずに行動してて、その対応に何かしらの違和感がある。
しかし、それが普通の姿であり、応対をすることで日常を思い出させてくれる。

日一日と日常の復活で普通への回帰なのだろう。