リサイクル親父の日記

第230話 品切れで・・残念でなりません

2011/04/10

例えリサイクルショップであっても品切れは残念至極なのだ。
買取できる物は何でも売るのが開業当初からの姿勢で、それは今も変わらない。
売りたい物を売るというほど贅沢に商品を選べないから、集まる物を売るということだ。

もう少し詳しく言うと、集まる物の中で、売ってもイイ物と値段を考慮して、商品にしている訳。
だから、売りたい物だけを商品にできるほどに物が集まらないという側面がある。 
売れ筋と売りたい物を大量に並べることが出来れば、業績は物凄いことになるだろうが。

そうした特性だから、店にある物しか売り物が無いのである。
バックヤードと倉庫の在庫品は、その殆どが店に並ぶ物と違いもない。
その結果、日常的にお客さんからのリクエストには応えれないのが現実。

震災前にはしょうがないことと思っていたし、それがリサイクルショップだと悟っていた。
再開後に必需品を求めに来るお客さんがいる。
被災者の探す物が売り切れて欠品してしまっている。

何人ものお客さんに、「売り切れです」、「在庫なくて」と断るしかない。
アパートにやっと入居できたのに、身の回りの家電が手に入らない。
切迫感一杯で切実な問題である。

数件も相手をすると、店としての使命が全く達成できないという無力感が出る。
良心の呵責も少し出てしまうが、でもしょうがないと諦めが続く。
残念で無念である。

早く買取が戻り商品を増やしたい。
そして、一つでも二つでも被災者のニーズを叶えたい。