リサイクル親父の日記

第232話 「見積無料」はジャロに訴えるぞ!

2011/04/12

どんな店でも、会社でも、家庭でも変な電話に頭を痛めたことはあるだろう。
恐いズシッとした声色で、特別な出版物の購入依頼をしてきたとか。
何かの売り込みでしつこく勧誘する、何度断っても何度も電話してくるとか。

俺もリサイクルショップとして買取を増やしたいので、一般的な広告をしている。
「出張買取」「見積無料」というキーワードで広告してるが、これが仇になる場合もある。 
さっきの電話のおっさんにはホトホトまいってしまう。

「南部漆器は買取するか?新品だぞ、使ってねぇんだけど・・・」と威張っている風だ。
「南部漆器?・・ですか?品物は何ですかね?」と聞き返す。
「あのさ、時代劇に出てくるだろ?お湯を沸かす時使う・・・」説明できないらしい。

「あの~鉄瓶ですかね?南部鉄器の」
「鉄瓶!?そんなんじゃねぇよ、いいから見積無料だろ?見に来いよ!」と喚きだす。
「物が分からないし、すると買取できるかも判断できないから、見に来いと言われても・・・」

「何だと―、見積無料じゃねぇのか、えっ!!!いいから来いよ」と声だ高くなる。
「すいません~~行けませんので・・・すいませんが・・」と俺は押さえて言いながら電話機を置いた。
折り返し、又、電話をしてきた。

「おい、出張無料、見積無料って何だよ、誇大広告じゃねぇかよ、この野郎」
「はぁ~そうですか・・・すいません、すいません・・・」
「ジャロに訴えうからな、消費者センターにも、てめえの名前は何て言ううんだ!」

俺は名前を名乗ったが、もうアホらしくてしょうがない。
言いたいことがいっぱいあるが堪えて、兎に角電話を切った。
物の名前も知らない、南部漆器と訳が分からない・・・ホントに疲れました。

俺の考え方だが、物を聞いて、それから判断をする。
そして必要であれば見積にも出向く、不要であればお断りする。
これは普通の商談の流れだと思っている。

売る側が威張っている場合には、俺はそんな人からは買取をしない主義だ。