リサイクル親父の日記

第245話 車が混んで予定が遅れっぱなしぃ~~

2011/04/25

4月初めにガソリンスタンドが正常になってから、車の数が増えていた。
燃料が不自由なく手に入るから当然の結果ではある。
・・ではあるが、同時に問題も起きている。

それは県内を走る車の台数が以前よりもかなり増えたと感じる。
県外からの支援者の車の増加もさることながら、在県者の車も相当増えたと感じる。
JRの復旧の遅れ、バスの運行本数減少、地下鉄の一部だけの再開などが理由として浮かぶ。

平時でも朝夕のラッシュが激しい店の前の4号バイパスは、微動だにしない状態になっている。
名取川と広瀬川に架かる橋を越える数キロでさえ1時間も要してしまう。
俺の対策はそのラッシュの前に予定を組むしかないけれど、お客さんが同意してくれないこともしばしばある。

「朝はいですが7時から7時半ころだと助かります」と申し上げる。
「ッエ、エ~~そんなに早くですかぁ~~」と若い人は飛び上がって驚く次第である。
それで午前10時とかにすると、案の定平時には1時間以内で十分で行けるところが1時間半から2時間もかかってしまう始末。

三陸自動車道も仙台から石巻方面の朝には、10km以上のノロノロ徐行運転が続く場合もある。
仙台地区から続々と支援の車が一斉に向かうから数倍にも膨れ上がってしまう。
被災派遣というプレートを付けた自衛隊の濃い緑色が数台連なって相前後して走行する。

高速道路から見える野営地も濃緑色のテントと車両でる。
その光景は戦場に近い物を感じさせるし、如何に復旧以前の片付け作業が莫大な量かを実感させられる。
だから俺自身は、店の再開ができて営業ができる幸せを感じる。

出張効率が下がって思うようにこなせなくても、日一日と少しは回復に向かっているのだ。
明るい未来にするように毎日を過ごすることに意義がある。
もう直ぐ新幹線も全面復旧する訳だし、時間はかかるがラッシュも段々と落ち着くはずである。

国道6号線や常磐線、仙石線など復旧目途の立たない路線もあり、それは深刻である。
原発と壊滅地域も一日も早い復旧を望む、取り戻しが難しい日常かも知れないが。