リサイクル親父の日記

第246話 もうじき石巻店も再開できそうだが・・・

2011/04/26

石巻店は浸水があって、商品が大量のゴミと化したから、片付けが大変でした。
一日、一日とそれでもゴミは減っていってたし、そろそろ再開見通しを考えられそうです。
でも細かい作業は相当残っています。

床面の乾燥が不十分、破損什器の補充設置、電気設備の修繕、サッシ戸の修理、PCやファックスの新設、など・・・
その後に商品陳列をして、やっと再開できるのだ。
でも商品補充が難問なのだが、先ずは浸水してない倉庫の在庫を持っていく。

しかし在庫品は商品の偏りがあるし、物が少ないときているから、到底間に合う筈も無い。
理想の姿から程遠い30%程度の商品状態で開けるしかない。
これはリサイクルショップを創業した頃より劣るかも知れないが、仕方がないと思う。

再開して買取を増やすのが最善の方法だが、次に考えらるのがセリで仕入れである。
震災後セリ場が最近再開したが、その状況はちょっと問題がある。
セリでの価格が高騰や暴騰しているのだ。

リサイクル業界全体が商品不足状態に陥ってしまい、みんなで競り合って仕入れるという訳。
震災地のリサイクルショップが特需にあっているが、なんでもかんでもが値上がりしている。
瓦礫とゴミの量がとてつもないほど出てしまい、補充買いは当然莫大な需要を生んでしまった。 

仕入れ値が少しだけの上昇だったら価格転嫁はさほどでもないが、1.5倍から2倍となれば転嫁も大きくせざるを得ない。
俺は悩むが便乗値上げだけは嫌だし避けようと考える。
人々の弱みにつけ込む感じがする、それに信念を曲げて商売はしたくない。

原理原則、原点は、安く売るということだし、それが叶わない場合は諦める。
安く提供できる物だけ売るし、その状態で少しだけ、少しずつ売るだけだ。
再開しても当分の間はペイなんて考えられないが、信念はどうしても曲げられない。

リサイクルショップでの販売は、値段に基準がありそうで無い。
何処にでもある物であれば一応の目安がある場合もあるが、それでも店の事情や考え方で相当な開きがある。
俺は売れ行きを考慮したり、俺の価値観で自在に設定している。

信念は、俺が安いと確信することだけ。
課題はまだある。
店の周辺地域が復旧ができていないこと。

これは自助努力ではどうしようもない。
店は再開してもヨチヨチ歩きのボチボチでイイし、周辺の復旧と歩調を共にするんだ。