リサイクル親父の日記

第253話 ちょっとちょっと話が違うんですけど~~

2011/05/02

月末に多い話だが、引越し前日や当日にリサイクルショップに電話で買取を依頼してくるケースがある。
繁盛店やメジャーなショップは予約が詰まっているらしく、三流四流の俺の店におこぼれ話が回ってくる。
「何処もダメだったの、大丈夫ですか?本当に?」と彼女は喜ぶ。

冷蔵庫と照明器具の2点である。
繁盛店は1~2点では対応せずに、4点以上とか条件付きで対処している店もある。
これは商売として考えれば当然だし、利益が出るかどうかがポイントであり、1回で1~2点よりも数点の方が合理的だ。

繁盛店などでは条件を付けるのも頷けるが、俺は落ちこぼれからピックアップもしなければ物が集め難いということ。
だから物次第であり、1点でも利益が出そうであれば出張は厭わない。
但し、その場合には1人で出向くのが原則であり、お客さんにもちょっと手伝ってもらうことがある。

経済活動は費用対効果でもあり、1人であれば査定金額も出せるが、2人だと金額が出せないこともある。
1人体制が費用が少ない、1人でやれそうであればそうする。
「小っさい冷蔵庫です」と言う。

「2ドアーですか?1ドアーですか?」と問い直すと、「1ドアー」と返事をする。
「照明は部屋の電灯ですか?天井に取り付けているもの」、「天井にペタッと付いてる」と言う。
1ドアーの60cm角正立方体、シーリングライトだと確信できる。

部屋に入って冷蔵庫を見ると、2ドアーなのだ、照明は正解だったが・・
彼女の部屋は物凄く埃だらけで髪の毛も至る所に見受けられる、丸まったティッシュが散乱している。
俺の息子が1人暮らしである、去年彼の部屋に行ったことがあった。

この時も片付けがされてなくて汚くて辟易したが、それの比ではない位に散らかり放題なのだ。
女だから、男だからと偏見を持って言うつもりはないが、若い連中で整理整頓が全くできない人が増えている印象がある。
健康を害するんじゃと心配になるし、精神衛生的にも心配になっちゃう。

シーリングライトを天井から外さないとならないが、踏み台代わりの物が何も無い。
しょうがないから、毛布や段ボール箱を折り畳み、それに乗って、そして目一杯手を伸ばして外した。
冷蔵庫も照明も、ちょっとの感じがする。

最後に冷蔵庫を運ぶのだが、「わたし~腕痛いのよっ!」と言ってる。
胸まで高さの2ドアー冷蔵庫だよ、部屋は2階だから階段で下ろすのよ!?
俺1人で運ぶんだ、よいっしょ、よいしょと少し進む、よいしょ・・・

階段を1ステップ毎にちょっと下ろし、ちょっと下ろして・・・そんな買取です。