リサイクル親父の日記

第268話 揺れ、大きいんだね、最上階だから・・

2011/05/18

仙台市青葉区の西東公園近くの高層マンションの買取である。
築数年のベージュと白が基調の明るくモダン。
エントランスが全面ガラス張りで、二重ガラス戸をくぐり抜けると、壁の小窓から守衛さんが伺っている。

そこを左折して、更に右折して少し進むとエレベーターが見つかる。
エレベーターが2基あるのは、住人が大勢いるという証し。
最上階20のボタンを押すと静かに速く上がって行く、降りて広めの通路に出る。

眺めのイイことったらないが、俺には高所恐怖症気味なので無用のこと。
強い風が頬をなでる、ふと遠望すると遥かなたまでが一望できる。
ビビるから直下は見れないが、遠くは少しは気が楽なのでちょっと感動したり・・・

部屋に入ると真っ直ぐに廊下があって、ぶつかりにリビングがありガラス越しにパノラマが展開してる。
これはナイスビューって呼ぶらしいが、俺にはどうにも居心地が悪い。
若夫婦と子供の三人暮らしらしい。

椅子やワゴン、カーテンにシーリングライトの買取なのだ。
最近引っ越してきたが部屋に不向きだったようなので処分するらしい。
と・・俺が検品しようとした時!!!!!

グラ~ン、グラ~~ンと大きい長い揺れを感じる。
俺の経験したことが無い揺れ方なのだ。
波長が長く、そして大きい感じがした。

「地、地震ですよね?」と俺は彼らに聞いた。
「そうですよ、地震ですよ」平然と答える。
「大震災の時って、どうでした?」更に聞いた。

「こんなもんじゃないですよ!グァ~ンって感じで、凄く大きくて、死ぬかと思ったほどで」
旦那さんの話に奥さんは恐ろしい記憶が蘇ったのか、怯えている。
今回は高層に居た人から色々話を聞いていた。

場所によって揺れの違いはあるだろうが、シッチャカメッチャカになった所もあったそうだ。
俺としては高層マンションには住みたくないな~~いや、住めない、住む理由も無い。