リサイクル親父の日記

第270話 自慢したいんだよね、分かる、分かるよ、その気持ち

2011/05/21

不特定の人から買取依頼の電話が舞い込む。
経験が固定観念を作ってしまい、俺が誤解したり拡大解釈することもある。
電話では声だけの判断なので一言、二言を聞き進み、俺のバックデーターから勝手に検索するらしい。

30代男性は歯切れよく説明している。
「わたくし株式会社XXXXのXXといいますが、この度、競売で・・・・
そのマンションには1年も使っていない家具類が、ベットやテレビ台・・・」

「えぇ、新しい物であれば買取はできますよ、一度見積しますか?」と俺は答える。
「そうですね、早い方がよろしいのですが、明日とか来てもらえますか?
場所はXXですよ、高層マンションでして30階ですから、直ぐに分かりますよ」

30階だからエレベーターも早いがそれなりに時間はかかる。
救いは建物の真ん中付近にエレベーターが位置してるので、外が見えない、単に箱に入っているだけ。
以前高層マンションで、エレベーターが全周面ガラス張りだったため、高所恐怖症が出てしまい足がすくんでしまったのだ。

部屋の扉は半開きで俺を待っていた。
2LDKの居間と各室からの眺望は素晴らしいと思えるが、俺にちょっと。
1~2回眺めればOKであり、毎日毎朝毎夕をそこで楽しみたいという気にはなれない。

小太り気味でノ―タイにダブルのスーツの彼は、優しく俺を迎える。
どの部屋も綺麗に絨毯が敷き詰められているし、淡いピンク系は温かみを感じさせる。
純白の壁は一段と清潔感を漂わせたし、明るくて綺麗だから、そこに居るだけでルンルン♪。

「競売で買ったばかりです、前に人の物でして・・・僕には不要な物で・・社宅として僕が使おうかと・・・」
「競売でも相当な金額でしょ?大したもんですね」と俺は感心した。
「まぁ、仕事が順調でしてね、それに競売ですから、でも、ここだと思って頑張りましたけど・・・」

創業若社長(?)は充実感にあふれていて、話す時には満面の笑み。
「ここに引越しはいつごろですか?」俺の引取にってもあるので確かめる。
「家具も家電も新調する予定でして、買いに行く時間がなかなか無くって・・来月頃にはと思ってます」

「ところで会社はどんなことをやってるんですか?」一番気になっていたことを聞いた。
「えっ?」とギクッとした感じに見えた。
「そ、それは一言では説明しきれませんが・・・仲介役って言うのかな・・・まぁ、よろしくお願いしますよ」

話したがらない様子だから俺は控える。
引取の時にもう一度聞いたみたいな~~