2011/06/05
リサイクルショップの最大の仕事は仕入れってことを再確認した。
3.11震災後の4月前半に店を再開したけど、販売は特需に引っ張られている。
実用品のニーズが多くて、暫く売れなかった物までが売れている。
長期在庫品が売れるから嬉しいけれど、それ以外の品々も売れている。
するとどうしても仕入れの数量が追い付かずに機会損失を招く。
リサイクルショップの宿命はニーズに対応できないという現実。
欠品を補充する努力を絶えず考えるが、簡単にはいかず、これが解決できない永遠の問題。
だから買取の電話にはできるだけ取り込もうとする。
先日スチール書棚が完売してたので補充したいと思っていた。
そんな時に「事務機買取してますか?机や書庫、テーブルです・・・10年くらい使用してま・・・」
それで俺は即答する「えぇ、買取しますが・・・どんな色ですか、傷みはどうですか?」
「ライトグレーや白ですね・・・タダでイイんですよ、持って行ってもらえれば・・」
住所と社名を聞くと、仙台市青葉区中央と街の真ん中でオフィスビルではないか。
所在地も社名の一流だし、事務機の10年物は問題なんてある筈がないのだ。
期待して俺はそのオフィスに入る。
50~60坪はあるワンフロアーに向かい合わせに机が7~8列並ぶ。
社員が黙々と仕事をしている。
久しぶりに就業中の事務所入ったに俺は熱気に呆気にとらわれた。
担当者に会うと、彼はオフィスの所々に俺を先導する。
「え~と、これですね」、「ここは、その机」などと対象品を示す。
俺の気分は段々落ち込む。
実は対象品20点くらいで、ほとんどが20年以上も前の物なのだ。
10年前というのは、それ以外に使っている物なのだ。
彼は先導を終えるころ「・・タダでイイんですよ、どうですか?」と言っている。
「・・せっかくですけど・・・これは売るにはキツイ、商品にはなりませんね」
「やはりそうですよね、どうも来ていただいてすいませんだした」
・・・そんな見積もりにも出張するんです。