リサイクル親父の日記

第288話 押し間違えちゃって・・いらないから買取して

2011/06/10

本当に最近はネットで売り買いしている人が多くなっている。
お客さんの中にはネットの価格と比べて買うかどうかを判断している人が増えている。
店に対して直接ネット価格を言って、それでネゴを要求されてしまうことも多発している。

俺もネットから情報を得て、買取の参考にもしている。
同時に、販売もネット価格を参考にするから大助かり。
ネットでの相場も刻々と変化するから、特に最新鋭品はあっという間に下がっていたりする。

品物の価格変化を把握してなくて失敗した買取は山ほどある。
中古であれば大雑把かも知れないが類推は経験がものを言う。
10年近く前頃に常連の買取してたお客さんが言った一言が忘れられない。

「その査定金額では売れないわ、ネットで売ります」って、以来買取の競争相手はネットになった。
手間暇分を差し引いてメリットがあるか無いかを判定する人が増えたんだ。
リサイクルショップの経営もITの渦に巻き込まれている、そして、ネットの進歩は物凄いと感じる。

今日テレビを持ち込んだ男性はネットショッピングにはまっているようだ。
「テレビ、買取してください、地デジで2日前に買った物です」
テレビの外周にはビニールが剥がされずに残っている。

「え?どうして売るんですか?買ったばかりじゃないですか?」
当然の疑問を聞いた。
「押し間違えちゃって・・・」そんな答えが返ってくる。

意味が理解できない俺は更に質問する。
「返品できないの?ウチで買い取るのイイけど・・相当損しちゃうよ」
「損は覚悟してます・・・カートに入れて、取り消し忘れ・・・キャンセルできないし・・・それで・・」

新品テレビであれば売れ易い。
しかし中古の様な査定はできないが、新品価格が下がり続けているし、俺も迷う。
でも、それも考えて査定金額を言う。

「それ位ですか?そんなもんですよね、分かりました」
実にアッサリと了解する。
話を分かってもらえて俺は嬉しけれど、こんな間違いはしない方がイイよね・・・