リサイクル親父の日記

第291話 やっぱり何でも中身、外見より・・・

2011/06/13

リサイクルショップだから出張買取に出る。
地震後、店を4月に再会してから2ヶ月間で100回くらいは出かけたかも知れない。
傷んだ建物に住めなくなって引越しや解体という理由も少なからずある。

新築のマンションでは、基礎のコンクリートが割れてヒビが入っている。
部屋の内部でのクロス張りにひび割れがあったりしている。
可哀そうだと思うが仕方がない、運不運としか言えない。

倒壊した建物はほんの少しだが、窓ガラス破損や壁に亀裂の発生していた建物はそれなりにある。
外見は全く問題ない建物も部屋に入ると、悲惨なほど傷んだりしてたのもある。
築30年以上で古い建物は地震に弱い場合があるのは分かる。

地盤が弱い場合は大地震だったからしょうがないかも知れないと思える。
色々と出かけて実際に見て奇妙に感じた事例がある。
外観、外壁や屋根、玄関、勿論、家の中も相当新しいと思える。

隣近所の家は異常が無い。
その家の天井付近の壁や柱組部分が歪んだり割れがあったりする。
同時に台所などの床が傾斜してしまっている。

よく見ると、どうやらリフォームされているのだ。
古家のまま、単に外壁や化粧ベニヤを張り重ねる。
使い易さを向上するために玄関や台所は新替えしている。

しかし建物としての最も重要な強度はおざなりにされている。
最近は行政の耐震診断を受けてから、強度も考えた耐震補強工事を施工するようになっている。
以前は見栄えや使い易さだけのリフォームだったのだろう。

このように傷んだ家を数軒見た。
日本は四季があり高温多湿だから、それに木造建築が圧倒的に多い。
床下の状態により木の柱は腐ってしまうから、知らない間に弱ってしまう。

アパートや家の売買を震災前に済ませた人の話も聞いている。
買って損害を被った人もいるし、売り抜けて損を免れた人もいる。
人も外見ではないよな? 中身だね、やっぱり。