リサイクル親父の日記

第298話 返金って、アレェ~、今日は売上マイナスってこと

2011/06/20

リサイクルショップってことは基本的に中古を売っているということ。
新品の取り扱いもあるが、それにしても新古品が多い。
極稀に最新品の買取があるが、何らかの事情による場合だから、それは無いに等しい。

動作が無関係な家具や焼き物の類では不良品は出る筈も無い、或は、キズがあれば激安販売する。
俗にいう「訳あり」なので、お客さんも理解して買うから問題は起きようが無い。
不良個所を店の過失で見逃したりすれば、俺は即座に素直に非を認めて対処する。

電気製品や電動工具には不良品が時々、いや、稀に出てしまう。
動作確認はやっているが、だから、販売時にも通電するが、それでも解消されないことがある。
実際の使用時に能力がなかったとか、負荷がかかった時に故障してしまうなど。

昨日売った高額電動品が今朝一番で返品される。
理由は故障では無く、自分のアタッチメントとのサイズ違いだそうだ。
店は無過失であり、お客さんの責任なのだが、ここの対処が難しい・・・

他の物も買っていたし、彼の奥さんも真剣で誠実な印象を受けていたし、被災者で仕事の再建途上である。
「・・そ、そうですか・・ハイ、分かりました、又、来てください」と俺は気張ってしまう。
その日は仏滅って感じ、お客さんの数も少ない。

売れるには売れるが、百円代や数千円が精々という案配。
元々日々の売上客数は低いから、それは悲惨な結果を招く。
時間が経っても売上金は一向に挽回できない。

遂にレジ締めの時間が来たが、マイナス清算!
これはショックが大きいよ、一日が徒労で終わったし、精神的に疲労困憊してしまう。
虚しくなって切なくて、そして不機嫌になっている。

俺も若い時分から独立して商売してる。
大失敗もあり、大借金も負ったことがあるから免疫はできている。
破産寸前を数回経験してる、でも、でもマイナス清算はやっぱりショックだ。