リサイクル親父の日記

第305話 「おじ様」って呼ばれて舞い上がってしまった!!

2011/06/27

俺のことをお客さんは様々な呼び方をする。
一番多いのが「おじさん、・・・」という言い方。
2番目は「おんちゃん・・」とか「旦那さん・・」、次に「社長」や「社長さん」となる。

出張現場では「リサイクル屋さん・・・」が多い気がする。
先日、仙台市と利府町の境付近の場所に買取に行った。
舗装道路の先の砂利道をちょっと入った1軒家。

どうしてここが舗装されてないのか疑問を持った、多分私有地なのだろうと想像する。
白ジャージー姿の彼女は言葉が訛っていない、標準語なので逆に俺は違和感を持つ。
仙台市内であれば完全な標準語の人がたくさんいるから違和感は覚えない。

そこは真後ろが山であり田舎であり、普通には何かしら東北弁が残ったり混じったりする筈だ。
洗濯機や冷蔵庫にレンジボードなどの良品だから俺は嬉しい。
彼女が実家に引越したことや状況を聞きながら査定をする。

「イイ物ばかりですので頑張って査定してますよ、X万円でお願いします」
すると「ハイ、分かりました」と彼女は納得してくれた・・・
一瞬間が合って「あのレンジボードは幾らですか?未だ1~2ヶ月前に買ったばかりなんです、高かったから・・」

俺はドキッとしてしまう、何故なら、一番それが買取したい物である。
「・・え~と・・それは、う~ん、X千円ですね・・」
彼女は首を傾げて考える風な様子に俺には思えた。

そして次に俺にニコリと微笑んでいるのだ。
俺は背筋がゾクッとしてしまい、何かしらの誘惑を覚える。
「そうですね、これが一番・・・分かりました、5千円アップしましょう、それでイイですか?」

「わ~っ、おじ様、嬉しいわ」
確かに彼女はそう言ったのだ。
「お、おじ様って・・俺、恥ずかしくなってきましたよ」額から汗が滲みでる。

お世辞でも嬉しくて、そして恥ずかしい、でも、やっぱり嬉しさが勝るかな。
暫しスナックやバーに入ってないし、煽てや褒め言葉にも合ってないし・・・
これからは俺もそうするかしら、下品なこと考えた次第。