リサイクル親父の日記

第308話 とぼけて寝ぼけた電話ですね、ったく~~~

2011/06/30

リサイクルショップとは待ちの商売だと感じている。
売る時にはお客さんが店に来るのを待っている。
買取仕入れもお客さんからの連絡や持ち込みをひたすら待っている。

同業者とのセリは積極的に打って出るという面はあるが、それはメインではない。
一般の人々を対象者として、お客さんとして考えれば、待ちの商売そのものである。
精神的には何もなくてもニュートラルを保ち、一旦何かあればギアーを入れて取り組む。

若い女性からの依頼だった。
「細くて背の高い食器棚です、買って半年ですが・・・」
新しい食器棚は欲しい物であり、彼女の指定する日時に予定を入れた。

仙台市青葉区の西公園近くのマンションで、通行量の多い場所。
メイン道路では駐車がし難いから、側道の一通に止めて20mほど歩いた。
玄関は無くてドアー越しに通路が見える。

インターホンは外壁に取り付けてあり、部屋番号を押しても車の騒音で返事が聞こえなさそうで頼りない。
部屋番号が赤く点る、応答がない、そしてクリアされる。
もう一度番号を押すのだが同様にクリアされる。

ケータイにかけると着メロが賑々しいのだ。
賑々しさがいつまで待っても鳴っていて、相手は出ない。
留守電にも切り変わらない、再度、賑々しい聞きたくも無い音楽を聴くしかない。

約束をキャンセルするのはイイのだが、一報も寄越さない人がいる。
無駄な出張を強いられてしまうから、これほど徒労で腹が立つことも無い。
売ろうとしてた物を知合いに譲ることはあるだろう。

予約をして、それを連絡も入れずにドタキャンする神経が分からない。
今日も不愉快な思いをして帰るしかない。
店に戻れば、俺も嫌なことをすっかり忘れて日常作業に集中できる。

1時間経ち・・2時間経ち・・もう少し経ち・・
ケータイが鳴った。
「あの・・着信があったんで・・」ボソボソっと寝ぼけ声の女である。

俺は一瞬どこの誰だか想像できない・・・
「・・?・・?・・今朝、XXさんですか? 今朝行ったんですけど・・」
「・・あ~ぁ~す い ま せ~ん・・」と言うと、ブツッと電話を切るのだった。