リサイクル親父の日記

第311話 無料化の弊害、時間が読めなくなってしまう~

2011/07/03

10日ちょっと前から高速道路の無料化が始まった。
被災証明があればOK、でもゲート通過の時に本人確認を要する。
被災証明書と運転免許証の係員による確認作業である。

実はこの作業が想像以上に時間がかかるために、ゲートが大渋滞をしてしまう。
更に実施後に通行量が3割以上増加したから、渋滞に拍車をかけることになった。
例え皿1枚の被害でも被災証明書はもらえる、それは届けた人全員が手にできるということだ。

ETC搭載車も一般ゲートに殺到するから、アホらしいくらい長蛇の渋滞になっている。
俺は三陸自動車道を利用して、仙台と石巻を主に走るが所要時間がゲートで決してしまう。
高速道路が中速道路になってしまったし、朝夕ラッシュ時では大幅に時間がかかる。

被災者が生活のために利用するという本文ばかりでもない。
邪な利用、被災もしていないのに証明書をとって、これぞとばかりに長駆で東北自動車で遊びに出ている人もいる。
反面、休日1千円利用が終わったから、代替として各地の観光地が賑わえば、それも復興かも知れないが。

現政権の危うさと混迷を嘆く人々も、簡単に無料という餌に飛びついてしまう。
子供手当と農業補助金のばら撒き支給の前回選挙でも、その浅ましさと軽薄さの行動原理はあった。
不満も文句もおこぼれに預かれば消え失せて、ちっちゃな飴玉にすがる。

しかし、店の前の国道4号線バイパスは少しだけ渋滞緩和したかも知れない。
高速道路を利用する人が増えれば反比例するという道理だ。
特に震災後は昼間は朝から晩まで渋滞してて、一旦買取に出ると戻るまで凄く時間がかかってた。

変化が変化を呼ぶけれど、それが把握できるまでに時間がかかる。
やっと慣れた頃に、又しても何らかの変化や規制が変わったりするから、時間が読めない日々が続くのだ。
JRの常磐線方面と石巻方面は開通再開の目途さえたたないのだ。

街の形が大きく変わる場合もあるので、数年から10年間くらいは想像もし難いかな?