リサイクル親父の日記

第314話 猫、次は犬ですか?ペットだからけって感じ・・・

2011/07/07

リサイクルショップは出張買取に行くのが使命みたいなもんだ。
物の内容や種類とか数量にもよるが、できるだけ仕入れを増やしたいと常々思っている。
セリとかオークションは一般買取よりは高い仕入れになるので、労を惜しまずに出張するということだ。

一度の出張で1件だけと言うよりは2~3件をこなすのが実は効率がイイ。
そんな時は、例えば1個でも出向くし、多少買取が難しそうでも査定しに出向く。
昨日の朝は最初に家具2点の配達、狭い道路をやっとの思いで行った。

震災で家を解体したので、中古で買った家にリフォームが終わったので家具を納めた。
老夫婦は家具が据え付けられると、とっても感激してくれるので、俺も嬉しくなってしまう。
配達は終わった商売の仕上げである、だから、完遂して初めて安心できる。

しかし買取はこれから始まる仕事であり期待も湧くものだ。
配達先の小高い丘から仙台市中心部を横断して更に南下してマンションに着く。
部屋に入ると通路にベットマットが準備されている、彼女が「台はバラせなくって、奥にあるから・・・」と言う。

通路を直進すると居間があり、隣の和室にベッド台が部屋いっぱいに陣取っている。
一歩踏み出したら居間のダイニングテーブルの側にケージが2段重ねされているのが見える。
大きな猫が上下に1匹ずつ入ってて、俺の方をジロッと睨んでいる。

部屋に入った異臭を少し感じていたが原因が分かった。
消臭剤の進歩や食べ物の改良で昔から比べれば臭くは無くなっているが、俺には感じる。
猫は滅多に吠えない、いや、鳴かないから、俺には我慢できる。

次に、又しても仙台市中心部を北上横断する。
国道45号線沿いのマンションだ、駐車場を心配してたが問題なくて一安心。
インターホンを押して告げた時、奥さんの声の後ろでワンワンと無く声が聞こえてる。

エレベーターに乗ると張り紙があって、ペットを飼う場合の注意書があった。
犬を飼っている人なのかと不安がよぎる。
エレベーターを降りて部屋に向かった、通路に簡単な門扉がある。

部屋番号を確認して門扉側に左折した!!!
ギョッとしてしまう俺は立ちすくむ。
門扉の裏にお座りをした犬がいるのだ!! 俺は犬が大の苦手・・・

ビクッとした心臓は、今度は早鳴りするが・・・
犬が動かない・・それは作り物ではないか!
気を取り直して部屋に入る・・廊下にも犬がいる・・居間にも犬がいる。

トラウマとか条件反射は十分分かるが、俺はどうしようもない気分に奪われるのだ。
一刻も早く退散したくて超特急作業でダイニングテーブルセットを運び出した。
最近室内でのペットが非常に多いから、この仕事の唯一無二の嫌なことです。