リサイクル親父の日記

第321話 人か、物か、唯、俺は待つのみか・・・

2011/07/14

リサイクルショップも小売業であり、競争の荒波にさらされている。
創業の頃は店数が少なくて、売り物があれば相当な勢いで売れた。
店の商圏内で同じ物が一定数売れると、ある日突然売れ行きが悪くなる。

どの種類でも現象は似通っている。
それを俺は飽和と見た。
自店のお客さんの飽和である、だからそれ以上は売れない。

その理論は正しいかどうかは分からない。
だから、力を入れる商品の種類をとっかえひっかえしてみると、ほぼ同じ現象惹起した。
それからは、品揃えは多岐で多種類にする努力をしている。

飽和をどの様に避けて売上を保つかは、難問である。
値段をドンドン下げる方法があるが、捨てるよりましだと思えばイイという考え。
悪くはないが、よくもない、と俺は思う。

常連さんが何を買うかを考えると、それは新しく入荷した物ではないだろうか?
何でもイイが、常連さんは最近入った物を手にする傾向が強い。
だから絶えず新しい物を並べないと常連さんが遠のくのだ。

これを逆さに考えると、お客さんを新しい人にするということになる。
新規のお客さんを増やせれば、長期在庫品もその新規のお客さんには鮮度がある。
長年売れなかった物が、新規のお客さんが来ると、ドンドン売れてしまうことがある。

新規のお客さんはどうしたら来るか?
実はこれが難しい、とっても難しいのだ。
呼び込みする訳でもないし、テレビコマーシャルも叶わない。

立地がイイのであれば、俗にいうフリー客が来る場所であれば・・・
俺は低家賃を条件にしているから、望むべくもない立地だから、これもどうしようもない。
最後の手段は、じっと待つのみ、唯、待つのみが俺流なのだ。

稀に来る新規のお客さんを1人でもリピーターにできれば上出来だ。
来ては去る、その繰り返しで売上を食える程度確保できればと思う。