リサイクル親父の日記

第362話 店がダイエットじゃ洒落にもならないょ~~

2011/08/26

3.11大震災から丸5カ月半過ぎた。 
店の近くは復興した感があるが、お客さんと話すとそれぞれが何かしらの影響を受けている。
国道4号線バイパスは大幹線だから、新規出店などが目立つようになっている。

俺のリサイクルショップを振りかえると、
4月前半に再開したら、必需品の売れ行きが良かった。
それは5月中くらいまで1カ月くらい続いたのだ。

白物家電や家具類、そして電動工具類と売れ続いてて、売上も並みに回復はしていた。
買取もボチボチあったが、それでも震災前に比べると激減したというべきだ。
8月頃から並みに回復していたが、例年8月は買取も低調という有様である。

最近、店の商品をチェックしたら、何とも欠品が増えてしまっていた。
しかし5月の在庫よりはマシな物もあるが、全く買取できず売れるばかりの物もあるのだ。
これは俺独自の戦略なのだが、総合リサイクルショップとしては欠品が欠点になる。

今となってはこの界隈では小さな店になっているから、欠点が大きいのは大変なハンディである。
物量で敵わないから質で負けないようにしたいし、何でもが過不足なく揃っている状態が理想。
俺の理想からは程遠い欠品、3~4割が欠品してしまっている。

普段でも欠品はあるが、それは1割くらいで、時に2割くらいでおさまっている。
でも買取で補いつつも販売して欠品するという繰り返しでもある。
欠品状態が普段の2倍くらいの感じとなれば、お客さんは空振りが多くなり、魅力は著しく低下する。

「電動工具があるって聞いて、買いに来たが・・・」
「電動ドライバーはあるか?」
などと、在庫切れを求められるが、無い物はどうしようもない。

「テレビ無いの? 掃除機も無いの?・・」
何人ものお客さんに、「すいません、売り切れてます・・何時入るかは分かりませんので・・」
そんな悲しく情けなく、店としての使命を果たせない思いを謝らなければならない始末。

こんな欠品を俺は「店が痩せている」と表現する。
痩せ過ぎている店の状態は、ちょっと辛くて淋しい。
店のダイエットよりも自分の身体のダイエットなら嬉しいのだが・・・