2011/08/28
気温の急変に身体と頭がついていかないのかな。
買取の電話を受けていた。
「冷蔵庫と洗濯機、それに電子レンジです・・・」青年の声だ。
「電気製品は年数が重要なのですが、何年前の物ですか?」
いつもの質問を俺はした。
「年式ですか・・・? えぇ~と・・・」と彼は詰まってしまう。
こんなケースでは、メーカーの表示票が貼られている位置を教えて調べてもらう。
それが伝わらない場合もあるから、その時には購入時期を教えてもらう。
「え~と・・4年くらい前に買い揃えたんですが・・」
「学生さんですか、4年前だったら大丈夫ですよ、買取できますよ」
「あっ、良かった、月末に引越しだもんで・・」彼は安堵の声になる。
「それでは買取日はいつにしますか?」
「明日でもイイです、早い方が・・どうせ使わないし・・」
「それでは明日朝10時頃に行きます」と俺は電話を切った。
カレンダーに予定を記入して、住宅地図を広げる。
電話の最中にメモった品名、日時、年式を読みながら、彼の住所と名前に電話番号を探した。
「青葉区XX町」としか文字が無い、大事なことを聞いてなかったのだ。
健忘症が進んでいるのか、俺が自分の愚かさに大笑いするしかなかった。
まぁ、対処法はある。
ナンバーディスプレーの電話器を取り上げて、着信履歴を取り出そうとした。
すると、電話がかかってきた。
先の青年が「・・住所とか言わなかったと思って・・」
「そうでしたよ、すいませんでした、それでは・・」と一件落着。
翌日、アパートに着いた。
チャイムを鳴らすが応答が無い、ドアをノックするも反応が無い。
車に戻って地図を再確認するが間違いない。
何せ昨日の今日である、聞き間違いも無い訳ではない、俺自身に不信感がある。
ケータイで電話番号を押してたら、アパートから寝ぼけ眼の青年がヌーッと現れる。
やっぱり青年は朝が遅いんだ、でも結果は無事に買取ができたのでオッケー。