リサイクル親父の日記

第367話 理解できないダブルブッキング、怒髪天を・・・

2011/08/31

月末で週末ときたら俺らにとっては買取がダブるで入ってくる好機です。
2~3週間前からの予約と数日前からの予約で調整に慌てる場合もある。
直前の予約は日時をずらしてもらわないと取れないとか。

その結果、イイ話も取り逃がすこともシバシバあって、俺は内容を聞いて地団太を踏む。
予定が入ってない場合は、お客さんの都合に合わせて組む。
次に予定が入れば、先の予定の前後に調整するという案配に組む。

月末の週末ともなれば、1件、2件と決まって、更に3件、4件と連続することもある。
数量もあるからトラックの状況で一度店に戻って出直すこともある。
その日は、予約が4件重なっていて、昼の件が最初に決まっていた。

午前中2件こなして、店に戻って買取品を降ろして、早飯を取って向かった。
仙台市長町の入り組んだ細道の賃貸マンションである。
入口近くに路駐車があったのでトラックでアプローチするのに苦労した。

駐車場に俺のトラックと似た箱車が止まってて、作業員が二人で荷物を積み込み終えた風に見えた。
トラック2台が駐車場を占拠するのもどうかと思い彼らに聞いた。
「作業は時間かかりますかね・・」と、すると「今、終わったから直ぐに出ますよ」と答える。

彼らが出た後にトラックを止めて依頼者にケータイをかける。
地震のためインターホンが使えないからと言われてて、ケータイで連絡するように指示されていた。
「・・すいません、買取してもらったので・・もう売ったので・・」

その言葉の意味が分からなくて「ウチじゃなくて他に売ったんですか? 約束の時間に来てるんですが・・」
「・・2社お願いしてて・・最初の方に全部売ったんで・・もうありませんので・・」
「どうして・・だったら電話で断ってよ・・忙しい中で来てるんですよ」

食い下がれば、そして話をするほど俺は頭に来ていた。
どうしても釈然としないのだ。
査定金額を出した訳でもない、現物見てから査定する手筈だったのだ。

稀に、こんなケースに出くわす。
天災のごとき人災であるが、当の本人は何とも思っていないようだ。
カッカした頭をエアコンでガッツリ冷やしながら次の現場に向かった。