リサイクル親父の日記

第369話 再開したけれど、本番はこれから・・・

2011/09/02

俺の店は仙台と石巻にあって、大震災で被災した。
仙台は地震の被害だけだったから、商品がかなり壊れたが、再開は早くできた。
石巻は浸水、冠水が大きくて、商品全損で再開まで相当の期間を要した。

再開して5カ月、4カ月過ぎて、両店は震災前に近い様相にはなりつつある。
リサイクルショップということで、再開後1~2ヶ月はニーズも強かった。
売れる方が強くて、仕入れが追い付かずに欠品や遺失利益が多かったのだ。

その後の数カ月は並みに近いが、如何せん商品不足は補い切れずに低調継続といったところだ。
震災直後、再開したい気持ちは強かったが、それが可能かどうかで悩んだ。
資金目途が付いて再開できると思った時に、次に商売として成り立つのかと迷いが出た。

仙台の店の東側海より地域全体が甚大な被害である。
石巻も同様である。
店の商圏を考えると、両地域にお客さんがそれなりに多いのだ。

無くなった商圏、或は縮小した商圏で再開して経営できるかという心配だ。
近年、大型チェーン店に席巻されてジリ貧傾向が出ている。
追い打ちをかけるように商圏が縮んでしまう、これは恐怖だった。

震災直後にステンレスの作業台を買ったお客さんがいた。
「寿司屋だけどさ、店が流されてしまった・・建物ができるまで置いてて欲しいんだ」
お盆過ぎには完成するのでという説明に、俺は断ることはできなかった。

先日、彼が引き取りに来た。
「いや~遅くなってすいませんでした、やっと建物できたよ」
軽トラに積み込みながら俺は言った「お互い頑張りましょう」

「うん、そうだね・・でも、引っ越したりした人がたくさんいてさ・・お客さんが減ってしまうんだ」
それは凄く分かる話で、俺はそれ以上励ますことができなかった。  
すると彼は威勢よく、寿司屋然として、「近くに来たら寄ってよ、サービスすっからさ」と言った。

威勢のイイ親方の寿司を頂いて、俺も元気をもらいたい、寿司食いてぇ~~!
ふっこうすし、復興寿司、福交寿司、・・・