リサイクル親父の日記

第406話 駐車できないので、早朝しかできませんが・・・

2011/10/11

短大卒業後に4年間仙台で勤めていました。
その時買い揃えた冷蔵庫に洗濯機、ベットとチェストを買取して欲しい。
石巻の実家に持って来ても使わないし、どうせ処分するのだから仙台で始末したい。

4年前の物であれば、買い頃であり売り頃であるから俺は喜んで受けた。
住所が仙台市宮城野区五輪という場所、問題は国道45号線沿いの賃貸マンションということだった。 
片側2車線だが大変交通量の多い幹線道路だから、駐車場があるかどうか、確保できるかどうか?

「マンションには駐車場は無いよ、隣のビルの駐車場にでもちょっと止めるしかないけど・・・」
娘さんの父親は簡単に言ったが、俺はそれを受け入れる訳にはいかない。
都会ではギスギスしてるというか、兎に角他人に少しでも迷惑をかけることは禁物だ。

数点の品物で3人も4人もはかけれない、トラックを遥か遠くに止めるのも無理がある。
「どう考えても、早朝の車が少ない時間帯でしかやれませんね」
「・・そうだな、まぁ、時間は任せるが・・」と父親は納得した。

歳頃は俺と同じだと思えたから、朝が早いのは特段気にしないだろう。
但し、当日石巻から来なければならない。
高速道路を使うから普通の早朝は1時間ってところだが、石巻の場所にもよるが最大1時間半あれば大丈夫だろう。

その三陸自動車道も多少の問題もないことは無い。
夜から朝方にかけて補修工事で通行できない日もある。
利用者が著しく増加してしまい、上り下りを問わず時間帯によっては大渋滞が発生する場合もある。

「現場は何時になる? 石巻から行くし、もう部屋には娘は居ないしな」
「そうですね、日曜日は平日よりは少ないので、それでも7時か7時半くらいにやりたいのですが」
一瞬電話の向こうで黙り込んだようだ。

「そ、そうだよな・・・分かった、家を6時に出ればイイか、それで頼みます」
このリサイクルショップの経営はあらゆる面で工夫が必要だ。
第一にコストをかけない努力をして、且つ、粗利を確保しないとならない。

しかし安全軽視ではリスクが大きいし、だから買取先の協力が欠かせない。
俺はお客さんに相当のことをお願いしてコストを下げることに躊躇いは無い。
これは自分が生きるためであり、同時に安く販売するという正義もあると確信している。