リサイクル親父の日記

第410話 無常感に覆われてしまう・・・

2011/10/15

3.11大震災からもう7カ月が過ぎました。
俺の石巻の店も浸水被害があって、商品全濡損とトラック廃車ということだった。
仙台の方は商品の破損や転倒だった。

石巻はゴミと化した商品の片付けに1ヶ月半以上もかかった。
一応の再開までに2ヶ月、しかし商品不足は否めず、極最近になって何とか格好がついていた。
そして遂に待ちに待ったトラックが10月初めに納車されて、2店舗の営業が正常化できた。

これからが正念場であり巻き返しに必死に取り組まないとならない。
損失は大きいから簡単にはいかないが、先ずは震災前のノーマルベースまで復活させたい。
同時に砂の城のように呆気なく崩れた現実に、コツコツの努力したことが何だったのかと虚しさも感じる。

俺の居場所の店は、石巻も仙台も震災の影響は感じなくらい回復している。
半月とか1ヶ月間隔で俺は海岸部に行って見ている。
県南から南三陸町辺りにかけては色んな出来事や思い出の残っている場所である。

昨日夕方に石巻南浜町から新漁港、渡波、サンファンバウチスタ係留地の佐須浜。
今朝は東松島市の矢本から野蒜、奥松島、松島、塩釜、仙台新港と走った。
荒涼とした中におびただしく積み上げられたガレキの山。

或は、破壊されて解体を待っている家の点在する地域。
家並は残っていても住人がほんの少ししか居ないのか暗い街並み。
諸行無常。

ハンドルを握る手に汗が浮く。
思わず目頭が厚くなる。
滲むフロントガラスの景色。

ハングリーであり続けろ、愚か者であり続けろ。
ジョブズが若い頃に知った先人の言葉で、それが彼自身の言葉ともなった。
選択とは、死を考えて自分に正直に生きろ、何がやりたいかを考えろとも言っていた。