リサイクル親父の日記

第428話 「自分のために・・・」昔の俺を思い出したよ

2011/11/03

中日が俺の予想通りに優勝した。
そして落合監督が契約終了で止める。
俺もいつ止めるのか数年前から関心を持っていた。

監督就任時から止めるまで、もう少し言うと選手時代も含めて、落合の言動にプロを感じ続けていた。
俺の感覚では、仙台の楽天・星野監督とは雲泥の差がある。
星野の補強や選手起用は昨年も今年も意味不明で失望を通り越して絶望である。

監督になってからはほとんど発言が聞こえなかった。
今季優勝後は少し発言している。
インタビューを特番で見たが、感じるところがあったのは俺だけではないと思う。

「勝つチームをつくるために・・・」
就任時に球団から要望されて、それを、それだけを考えて邁進した、らしい。
その為に現行ルールの範囲内でできるあらゆる戦術を駆使した。

俺が感銘を受けたのは「自分のためにやるんだよ」という考えを浸透させたこと。
選手1人1人が個人事業主だから、自分のためにやるということが一番大切だと。
上から命令や指示でやるのではなくて、自分自身でやることが大切だと。

25歳の俺は船乗りを止めてサラリーマンとして働いていた。
営業だったから会社の専務や大事なお客さんの送り迎えの運転もよくしてた。
大手会社の重役さんを仙台空港まで送った時、会社の専務も同乗してた。

社内の会話は多岐にわたっていたが、助手席の専務が俺に突然同意を求めてきた。
「・・・なぁ、そうだろ? 会社のために働いてんだよな?・・」
同意するのは簡単だったが、そんな考えで働いてはいなかった。

「いいえ、自分のためだったり、家族のためですね、そして、会社のためですね」
一瞬、車内はシラケタ感じがしたような気がした。
迎合は嫌だし、正しいことは主張すべきだと思っていた。

重役さんが言う、「専務、彼の言う通りだよ、自分のためが大切だよ、次に会社じゃないか?」
「そ、そうですよ、その通りですね」と専務は重役の言に迎合(?)していた。
丁稚奉公でも忠誠心でもない。

生きるために、生活するために働くのだし、自分のためが第一義でイイのだと思っていた。