リサイクル親父の日記

第430話 完全無視かよ、どうなってんのかねぇ~~

2011/11/05

不可解なことに出くわした。
俺にはどうしてもかれらの言動が信じ難く、そして許せないと思えた。
今時の若者は・・・と嘆くのではない、人間性の欠片も見受けられないとなればどうしたらいいんだろう。

仙台市青葉区定禅寺通り付近・国分町という東北一の歓楽街があるのだ。
古いマンションでも、1Kでも結構な家賃がかかるので、稼ぎもある程度ないと住めやしない。
そこは多少古いくらいでまだまだしっかりしたマンションで間取りは2DKだった。

玄関を上がるとダイニングキッチンで奥に2部屋。
依頼者の彼は椅子にテーブル、ソファーベットを買取して欲しいと言ってた。
2年前の物で状態は良かったから買取することにした。

が、しかし、彼の他に彼女が居て、一部屋の中で片付けの真っ最中。
「あ~、面倒臭い」「やってらんないわ」とか喚きに近い声を上げている。
俺はそんな中で買取品を運び出している。

そこにかれらの知合いの男と女が2人やってくる。
4人は知り合いなのだが、彼は淡々の自分の片付けをしてるが、他の三人は彼女の方にかかっている。
キッチンにも女の部屋にも黄色い買い物袋がパンパンになって20位転がっている。

それはドンキホーテのレジ袋だし、空きペットボトルは数十本転がっている。
二人はこのマンションを退去するのだろうが、別々に片付けている感じだ。
散乱も片付けもそれはそれでイイのだが、俺の作業に支障をきたしていた。

女の方の三人が俺が居るのを無視しつつ、行き来してるし、俺がかれらを避けないとならない。
三人と彼の4人の会話は聞くに堪えない罵詈雑言のオンパレード。
1人の女は上下ジャージーをだらしなく着てて腰がはだけている。

俺がエレベーターを待っていると、男は先にゴミ袋をぶら下げて乗り込む始末。
何もかもが傍若夢人、かれらといると香水の激しさで鼻が曲がってしまう。
親子ほど年も離れているが、街で見かける生意気な連中がそのまんまで居るのだ。

部屋に戻ると、「何よ、早くしろよ」「おめぇも、持てよ」なんて暴言が飛び交っている。
不愉快極まりない現場だが、終えてトラックに乗った時は忘れることにした。